第13話 初期フラグは確立済み!? 白と桃のファーストコンタクト
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ってるのかわからんが、お前と儂しか今ここには、おらんわい」
「??????」
まるで、狐に頬をつままれたような顔をする百代。
じゃあ、さっきのは、釈迦堂師範代が前に教えてくれた白昼夢ってやつなのかと、首を傾げる。
「それより、ほれ!早く行って門下生の皆に飲み物を渡してこんかい!」
「わ、わかってる!」
百代は、祖父に急かされながら、門を潜って行った。
−Interlude−
次の日。
「おっ!お前!?」
「ん?ああ、君は昨日の」
土手にて、百代は昨日、助けてくれた?男子に巡り合うことが出来た。
「昨日のあれは、やっぱり夢なんかじゃなかったんだな!」
「は?何言ってるんだ?」
突拍子もない事を言う百代に、少年は首を傾げる。
「と・に・か・く!夢じゃなかったらいいんだ!っていうか、昨日のあれは何だ?それに、如何して直にいなくなったんだ!?」
迫りながら聞いてくる百代に、少年は―――。
「疑問に答えるのはいいんだが、まず自己紹介しないか?流石にいつまでも、君呼ばわりと言うのはな・・・」
少年の提案に、あっと口に出る百代。
「そういえばそうだな、私は百代だ。昨日助けてくれた礼に、好きに呼んでいいぞ!」
「俺は士郎だ、こっちも好「よし、髪も白いし、シロと呼ぶぞ」・・・まぁ、いいか」
本来の髪の色は銀なのだが、この位のの女の子に説明しても無駄だと、すぐに引き下がる士郎。
「それで、さっきの質問に答えてくれよ。如何なんだ?」
「一つ目なら簡単さ、凄く速く移動しただけだ」
簡単な説明過ぎた。
「何言ってるんだ!?私は出来ないぞ!」
「それは、鍛え方の問題と、鍛錬の量が足らないからだ」
「ぐぬぬ・・っていうか、鍛錬してるという事はお前も、武術家を目指してるのか?と言うか強そうに見えないんだが・・」
「武術家なんて目指していぞ。鍛錬しているのは、こんな時代ならいざと言うときに、自分の身ぐらい自分で守らないといけないからさ。あと、なら弱いという事で」
「ぬぐぐ、シロ、お前、覇気がないぞ!」
男とは、本来ならば、自己顕示欲の塊だと釈迦堂師範代から聞いていた百代からすれば、納得できない反応だった。
「別に良いだろう?俺自身の問題なんだから・・」
「むぅー、じゃ、じゃあ、二つ目はなんでなんだよ?」
「大事な用事があったからさ、モモと出会った此処で」
「大事な用事?此処で?」
そう、と呟く士郎。
「俺は一昨日、近所のモモよりも年下の女の子に、外に散歩しに行ってた飼い猫が傷だらけで戻ってきたと聞いて、調査してたのさ」
「む・・・そ、それで?」
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