第五楽章 ポインセチアの懐中時計
5-2小節
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なんて、珍しいパターンですのね。人のことは言えませんが。
「《ほら! ぼさっとしてるとすぐに串刺しにしちゃうよ!》」
わたくしの乱れ突きをルドガー君はしっかり捌いています。
センスは悪くありませんね。室長が勝手に不合格にされたのが悔やまれます。1年もあればクラウンを狙える戦闘エージェントになったでしょうに。
――似てる。ユリウスせんぱいの太刀筋に。武器もスタイルもちがうのに、こんなにも、あの人を彷彿とさせる。
「《ほいっと。足下お・る・す?》」
足を蹴られてルドガー君が転んでしまいました。こら、勝手に交替するだけならまだしも、人の体で足癖の悪い真似をするんじゃありません。いくら元指導係でも怒りますよ。
「《王手にゃ早すぎるぜ、新人君?》」
「っ、この…!」
ズガンズガンズガン!!
ちょっとルドガー君!? 骸殻の訓練で骸殻を解いて銃撃だなんて、あまりに空気が読めてなくてよ!
これは厳しく教育してあげなくてはね。ファンタジックな業界であっても、社会は社会、仕事は仕事。
ルドガー、貴方には骸殻より先に、社会人としてのマナーを教えてあげます。
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