暁 〜小説投稿サイト〜
クルスニク・オーケストラ
第五楽章 ポインセチアの懐中時計
5-2小節
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
なんて、珍しいパターンですのね。人のことは言えませんが。

「《ほら! ぼさっとしてるとすぐに串刺しにしちゃうよ!》」

 わたくしの乱れ突きをルドガー君はしっかり捌いています。

 センスは悪くありませんね。室長が勝手に不合格にされたのが悔やまれます。1年もあればクラウンを狙える戦闘エージェントになったでしょうに。

 ――似てる。ユリウスせんぱいの太刀筋に。武器もスタイルもちがうのに、こんなにも、あの人を彷彿とさせる。

「《ほいっと。足下お・る・す?》」

 足を蹴られてルドガー君が転んでしまいました。こら、勝手に交替するだけならまだしも、人の体で足癖の悪い真似をするんじゃありません。いくら元指導係でも怒りますよ。

「《王手にゃ早すぎるぜ、新人君?》」
「っ、この…!」

 ズガンズガンズガン!!

 ちょっとルドガー君!? 骸殻の訓練で骸殻を解いて銃撃だなんて、あまりに空気が読めてなくてよ!

 これは厳しく教育してあげなくてはね。ファンタジックな業界であっても、社会は社会、仕事は仕事。
 ルドガー、貴方には骸殻より先に、社会人としてのマナーを教えてあげます。
[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ