第四楽章 心の所有権
4-3小節
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たり、立っていた子が座り込んだり。
はぁ〜……さて。
「点呼!」
叫ぶや、最初の男女から所属チーム順に数を数える声が上がる。――死者は出さずにすみましたね。そこは感謝しますわ、室長。
さて、わたくしも宿に行きましょうか。責任者なしで団体様じゃあ、宿の方がびっくりされてしまいますからね。
宿のカウンターで大部屋を二部屋、お借りして。
わたくしとA・Bチーム、C・D・Eチームに分かれて部屋に入って、メンバーはお互い手当てをし合う。ベッドは重傷者に譲るところは、彼らも心得ている。あっちの部屋でもそんな感じでしょう。
何年か前までは、分史破壊活動は骸殻レベルに応じてその場で編成するのが普通でした。采配は室長、不在なら副室長、さらに不在なら補佐、これさえ不在なら社長秘書の順で権限があります。
ですがそれでは非効率的だと同僚の一人がある日提案したのです。
彼の提言は至極もっともでしたし、用意した資料はすでに他のエージェントにアンケートを取ってありました。その上《クドラクの爪》のデータとのリンクによる模擬戦の結果まで添えられていては、ぐうの音も出ませんわ。
前置きが長くなりまして申し訳ありません。
つまり、わたくしたちの「チーム行動」は特に上が決めたのではなく、セクションのメンバーが賛成してくれたから在る体制なのです。
具体的に説明したいのですが、それも疲れますでしょうから、要点だけ。
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