接触、生徒会長
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言ったところか」
「よくそこまでわかるわね」
「大体予想はついていたが、今日あんたに会って確信に変わったよ。俺があんたに気付いたのは缶コーヒーを買った後だか、あんたはそれ以前に俺のことを尾行してただろ?それだけのことができる人間なら納得できる」
「驚いたわ。なかなかの名推理ね」
「で、本題はなんだ?簪か?それともウチの会社への受注か?」
「簪ちゃんのことよ。それに発注をするならちゃんと会社の方にするわ」
たしかに発注なら直接会社にするか。
「簪のこととなれば…、仲を取り持ってほしいといったところか?」
「それは頼みたいけど今じゃない。ただ、あの子に応えてやってほしいの」
「どういう意味だ?」
「あの子があんな顔をするの、本当に久しぶりなの。それだけあなたのことを信頼してる。だから、お願いね」
「わかった。できる範囲でやってやる。それと、仲を取り持ってほしい時は言ってくれ。仲裁に入ってやるよ」
「ふふっ、ありがとね」
「あと、簪に与えた我が社のパーツだが、運用データをもらったからあれはタダにしてやる」
「気が利くのね」
「生徒会とのコネをつくると考えれば安いものだ」
「コネ…ねぇ」
「そう割りきった方がお互い気が楽だろう」
「そうね」
「俺は部屋に戻るから、じゃあな生徒会長」
「またいずれ、ね」
なにやら意味深なことを言われたが、気にしないことにしよう。
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