第八話 ゲームは皆で楽しくやりましょう
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らかに何方もワザとだし…いや、合ってるのか。お互いにワザとだったらおあいこだ。
その後、二、三回ほど、この斬って打っての攻防は繰り返され、遂には…………
「てんめぇ、いい加減にしやがれよこの駄肉が!何回間違えれば気がすむんだ!」
「あんたこそ何回誤射すれば反省すんのよ、この馬鹿夜空!」
案の定こうなるわけで……いや、想像できなかったと言えば嘘になる。と言うかこんな感じになったら嫌だなぁとか思ってたのが、もうなんか……気持ちいいぐらいに再現されてるわけで、逆に楽しくなる。
「ぶっ殺す!」
「くたばりなさい!」
「あ、レア鉱石ゲットだやった。」
夜空と星奈は、いつも通り戦争をおっ始める。そして、いつもなら止める小鷹も今回は、好きにやらせれ。と、我関せずを貫き通したのであった。
余談だが、小鷹はこのゲームにそれなりにはまってしまい、あと少しで最強装備というところで中々その装備のための素材が手に入らないというところまで辿り着いた。
そんな時だ。クラスの男子数名が、その素材を手にしたと話しているのを耳にし、意を決して素材交換を申し出た。
「あの、ボクもモン狩りやってて、よかったらその素材とこの素材交換してくれないかな?よかったらでいいんだけど。」
いつもとは違う、小鷹のオドオドとした雰囲気に男子達は、惹きつけられた。
「……い、いいよ!全然いいよ!」
「お、俺も俺も??」
そう言って、周りの男子数名が、交換してくれた。
「えっと……あ、ありがとう。」
ヘニャリと、夜空以外の男子生徒に優しくしてもらった嬉しさで、頬が緩み、目つきの悪さなど全て吹き飛んだ。その日の午後の授業は、男子達の目が虚だったなと、夜空は記憶していた。
そしてその後。その笑顔の破壊力は、柏崎星奈の爆乳にも匹敵するものとされ、一部で、羽瀬川小鷹ファンクラブが発足されたと言うが、それが本編に関わってくるのは、まだまだ先の話である。
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