第八話 ゲームは皆で楽しくやりましょう
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英雄王は、いくつなのさ?」
「んー?頑張って上げても3までしか行かなかったわ。難しいなこれ。」
どうやら万能な夜空でも難しいものは難しいようだ。
「で、駄肉。てめえは幾つだよついでに聞いてやらんでもない。」
また始まると思ったが、今回は違った。
「ふん、聞いて驚きなさい。」
バンッと音がしそうなほど、堂々とゲーム機を見せる。
「「狩人ランクMAX??」」
「ひれ伏しなさい、凡人??」
「黙りやがれこのゲーム廃人が??ありえねえだろうが??」
「これは……ちょっとねぇ……」
昨日の今日で始めてできるレベルではない。普通ならばだ。この女。恐らく授業中までずっとやってたのだろう。
もはや廃人だ。
「な、なによ!いいでしょ??その……楽しかったし……」
それについては小鷹も夜空も同感だが、
それにしてもこれは異常だ。
「ま、まぁ。不都合はないしな。それじゃぁ、始めるか……」
多少のぎこちなさは生まれたものの、取り敢えず、隣人部の記念すべきちゃんとした初の活動は始まった。
「それで、どのクエストいく?」
小鷹が聞く。
「普通に大型モンスター討伐でいいんじゃね?」
「そこまで難しくないのがいいんじゃないの?羽瀬川は初心者だし。」
そのまま夜空が簡単なクエストを受注し、三人はクエストに出る。
「あ、英雄王の装備かっこいいね。」
「ふふん、どうだすげえだろ。これ集めるのに二時間以上掛かったんだぜ。」
「ふん、これだから凡人は。」
「ゲーム廃人は黙りやがれ。」
やれやれ。小鷹もそろそろうんざりとしてきたところである。
「よし。それじゃ、始めるか。」
ザシュ。夜空の装備していた弓が、星奈のアバターを貫く。HPバーは減らないが、多少のノックバックが発生する。
「ちょっと!いきなり何すんのよ!」
「ああ、悪い悪い。手元が狂っちまった。めんごめんご。」
因みに、周りにモンスターはいない。
そして、隣に座っていた小鷹には、夜空ががっつり星奈を狙っていたのが見えていた。
ーこれは……言わない方がいいかな?
触らぬ神に祟りなし。言わぬが仏。
隠しておいた方がいいことだってあるのだ。
「ううむ……み、ミスなら仕方ないわね。」
おー!柏崎さんオットナー!
とか、言いたいけど言えない。だってミスじゃないのだから。ワザトなのだから??
と、心の中で叫んでいると今度は
斬??
星奈の大剣が夜空を斬った??
「ウォイ!ごら駄肉!何しやがる!」
「あ、ごめんごめん。間違えちゃった。
でも、これでおあいこよね?」
おあいこ……ではないだろう?
だって明
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