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魔法薬を好きなように
第24話 彼女の家で待ち受けていたのは
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ったはずだし。少なくとも最後まではいなかったよな。

「その後は、どのようにして付き合うことになされたのですか?」

「別な男爵家のパーティに出かけたときに、また、お会いいたしまして、そのときに、ご夫人ではなくて、ベレッタ男爵家の代理できている娘さんとおうかがいいたしました。それから、友人として何回か食事にさそわせていただいていました。このアパルトメンのあたりは、トリステインでも治安の良いところなので、遅くは無い時間でしたので、その場で別れておりました」

ティファンヌが、この嘘に心臓の動きが早くなっている。俺が騎士見習い時代は友人ということになっているのだから、しかたがないだろうに、そう思っていると、

「ティファンヌ!」

「は、はい。お母様」

「ミスタ・アミアンとは、そういうご関係でしたのね?」

「お付き合いする前は、その通りですわ」

心臓に対して、声は正常のようだ。
だが、これでわかったのは、ティファンヌの過去におこなっていたことと、俺の言っていることを比較しているのだから、付き合いの長さと深さを疑われているのか。思ったより慎重に言葉を選ばないといけないなと思いつつ。

「途中で娘と話し込んでしまって、すみませんでしたね」

「普通の母親と娘さんのご関係は、こういう感じじゃないのですか。もっとも自分の家は、男所帯だったので、よくは知らないのですが」

「男所帯? 気分を害されなければ、お聞かせ願ってもよろしいかしら」

普通は、こういうのはスルーするはずだが、こっちの事情を知りたいのか、知っている事と同じかをさぐっているのか。隠す内容ではないので、素直に

「父に兄と自分の3人です。母親は小さい頃に、亡くなりましたので、面倒をみてくれましたメイドの方が、母のような感じとして育ちました」

そのメイドには子どももいなかったし、俺が水のラインだった時に病気で死亡したのと、城の中に子どもがいなかったからなぁ。メイドの名前はエヴァだったから、その記憶を元に、使い魔の名前にエヴァとしてしまったっという記憶が連鎖的に思い出されてきた。

「それは、それは、大変だったでしょうね」

「家族としては、そのような感じでしたので、母親とその娘さんが話しているというのが珍しいぐらいでして。はい」

「そうでしたか……ところで、ティファンヌとは、いつからお付き合いを始められたのかしら?」

このままなし崩しに話をずらそうかと思ったけど、元にもどったよ。参ったねぇ。そう思いながらも、

「2ヶ月ちょっと前ぐらいです」

「お付き合いをしようと、思ったのはなぜかしら」

「ええ、その少し前にトリステイン魔法学院で学んでいる、モンモランシ伯爵家のご令嬢の護衛兼研究助手としてやとわれまして、
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