二十四章
大評定終了後からの密談×決着話×理解と納得
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「そうそう、明智光秀というのは本来だったら、ここにいる久遠の重臣になるはずの人間の名前。そして十兵衛という名は別名に当たるのですよ」
とか語っていたけど、久遠は驚愕していたからな。本来なら重臣でいたとされたのに、久遠のところに降臨したらまだいなかったのだから。そんでいつ現れるのかと思ったらルイス・エーリカ・フロイスの別名として現れた存在。
「ところで、エーリカは今どこにいんの?」
「京都所司代という名目で、山城国の守護を命じている。・・・・叙任のとき、固辞しておったが押し付けた」
「ふむ。動きやすい状況を作ったということか」
「そういうことだ」
でもなあ、あいつは恐らく俺の推論でしかないけど前回の外史のときに砕いたはずの魂と鎖の残りがある可能性が高い。それに前回はいなかったが、今回はドウターまでいるとなるとドウターに侵食されている可能性が高いなー。エーリカ自身ではなく、ここ外史での終幕となるはずがたぶんゼットン級に侵食されたか悪神となって化けて出たか。
「久遠らの目があれば、大胆な動きは取れないかもしれんからな。隙を見せて、魚が食いつくのを待つわけか」
「一真を中心とする畿内連合に長尾、武田が合流し、さらに黒鮫隊という大きな組織までもが合流したからか、一大勢力となった今・・・・」
「これ以上、時間を許せば、目的を達する障害になると考えても不思議じゃないわね・・・・」
「うむ。・・・・恐らく、そろそろ・・・・・」
そろそろと言おうとしたら変な音が鳴った。
「誰だっ!!」
鳴り響いた異音と共に、音を聞いた瞬間に刀を抜きながら襖を開き、外に飛び出たが。やっとお出ましのようだな、明智光秀。
「・・・・やはりお出ましのようだな。エーリカ」
「ふふっ・・・・お久しぶりですね、一真様」
エーリカはそう言いながら、慇懃な一礼をするが。俺には分かる、やはり前回のがエーリカの中にいるという事を。
「そうだな、久しぶりとでも言おうかな。いや随分前にも会ったよな?前回の外史で」
前回の外史でと言ったら、空中に浮かぶエーリカは笑って見せた。
「そうですね・・・・。私の中にいるもう一人の私がそう言ってますよ、この恨みを果たすときがきたと。そしてあなたも私も運命なのですよ」
「運命というのは人間が決めたもんだ、俺はそんなのでは縛られないぞ。エーリカはそれを従うと?」
「運命とは決められた道ではなく、一秒一秒流れていく時計の針のことでしかない、そう考えれば、従う従わないという行為はそもそも無意味ではないでしょうか」
「一秒という時間の過ごし方を含めて、自分の生き方が運命となるとでも?生憎俺は自分で決めている道なのでね、運命というのはいまいち良く分からないも
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