第2巻
大公副官と筆頭家臣
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敷にて、ティッタから通信が来たらしい。その後屋敷の主であるティグル=創造神黒鐵=隊長は、とっくに出掛けたと言った後にリム殿がいる宿舎に到着したら宿舎の扉を開けて外へ出たリムが見えた。
「今からどこかへ行く用事でもあるのか?」
「今からエレオノーラ様のとこに行くところでしたが、そちらの御方は?」
「すれ違いにならなくてよかったが、兵の選抜は済んだか?それとこの二人はティグルの副官だ、左がニールで右がライルと言う者だ。ティグルは既に出掛けてしまったらしいのでな、ヴォルン大公が居ない間はこの二人とティッタに従えば良い」
質問というより確認だったが、リムは眉一つ動かさずに頷いたあとにニールとライルに挨拶をした。呼び捨てで構わないと言ったら、リムは仮にも大公副官なので様付けでご勘弁をと言われたそうだ。
「ルーリックを指揮官として百騎選びました。それとニール様、ティグル様はどちらへ出かけたのです?」
「ヴォルン大公は、神国の王である創造神黒鐵様の報告と手を貸してくれた神界と冥界の神々の挨拶に向かわれました。戻ってくるまでは大公副官に何なりと申しつけて下さい。リム殿はエレオノーラ様『エレンで構わぬぞ?』エレン様の筆頭家臣ですので、この神国のご案内と何かありましたら俺かライルかティッタに言ってください」
「と言う訳で、私は国王を黙らしてくる。ルーリック達も頼むぞ、まあティグルの予言だと私がジスタート王に謁見中に創造神黒鐵様が出現すると言っていた。私が戻るまでは、大公副官の言う事だけは聞いておくんだな」
リムはティグルを信用しているし、あの銃の腕前に剣術や摩訶不思議な力を持つ御方。エレオノーラ様がお戻りになるまでは、この者の言う事は聞いておいた方が良さそうだなと思った。エレンが軍を動かしたのは、ティグルが客将になる条件の一つであったが今では火の粉を払うためと神国に忠誠な戦姫に仕えている以上は神国関係者を守るのが仕事だと思ったリムだった。ブリューヌ内乱という火の粉がライトメリッツや神国に及ばないためでもあるし、次テナルディエ公爵の軍がどのように動くかによって神国と共にブリューヌ内乱に介入したのだった。
「エレオノーラ様は、本当にこの世界を創ったとされる創造神黒鐵様が来ると思われているのですか?」
「私は既にティグルに惚れているからな、あいつが嘘を言っているはずがないと私は思う。それにあの時のモルザイム平原にて、神国の者達と共に戦ってくれたのは神界と冥界というところにいる神々だと聞いているが、ニールとライルはあの者達が本当に神々だと言えるという証拠はあるのか?」
ニールとライルが少し考えていたらいつの間にかティッタがここに来ていた。その格好はさっきまで見たメイド姿ではなく軍服姿であったけど、ニール達の代わりに答えた
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