第1巻
去った後の会話×自国との通信
[3/4]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
しょうもない悪戯で危うく首を刎ねられそうになったので俺が許したんだったか。
『つまりだ、お前もルーリックも弓矢の技量ならティグルより優秀に見える事は分かるだろう。だがティグルが持つ銃器と言う武器なら、それ以上にいる敵を倒している事を知った周辺から見るとティグルより劣っていると言われても当然の結果だ。戦では1ベルスタから攻撃したと言ってたし、私が馬で走っていると500アルシンでやっと見えたからな。正確に馬の眉間を狙撃したと言う事は聞いた事がない』
冷厳な事実を突き付けられて、更に信じがたい事を目にしたリムにとってはあれは本当に人間かと言いたいくらいだ。人の目が1ベルスタまで見える者など聞いた事がないに等しい。実際500アルシン辺りで、気付かないくらいの見えない弾が馬の眉間に当たって落馬してしまった。
あの時エレンでも気付かなかったが、300アルシンくらいでやっと気付いたと言っていたがその時は微笑ながら狙撃していたとエレンが言っていた。
『ヴォルン大公は・・・・』
『私とリムだけの時だけだぞ?私らの部下が見ている間はティグルでいいのではないのか』
『ティグル様が言っていた危機というのは、一体何時頃になるのでしょうか?』
『さあな。それは私にも分からないが、プトレマイオス神国は神が住んでいたとされている国だからティグルを呼ぶのではないかと思われる。風や何らかで知らせるのであろうな』
とまあそんな話をしていたが、しばらくは俺の事は様子見だそうで俺の反応を見れば、すぐに分かるのではないかと言っていた。そんで一礼してからリムは執務室から出て行ったので、執務室の会話からプトレマイオス神国にいる部下とメイドに通信した。ベッドに投影型のを置いた小型投影機での通信。
「こちらライトメリッツにて客将扱いされているティグルだ、ティッタにニールよ応答せよ」
『こちらティグル様の屋敷からティッタである私とマスハス卿とニールがおります』
「マスハス!っと大声を立てられないんだった、そちらは無事だそうだな」
投影型の機器であちらにいる屋敷の中にて、メイドであるティッタと真上にトレミーにいるはずのニールと無事に帰還したマスハスの姿を見る事が出来たのでホッとした。こちらからの映像も見えるので、俺の無事な姿を見た部下達からの安堵な声が聞こえてくる。
『こちらは何とか帰還出来ましたが、そちらはどうなったのですかな?ニールから聞くと二十騎いた馬を、1ベルスタから狙撃したと聞きましたが』
「まあな、と言っても俺の目ではなく神の目によりスコープとして見てからの狙撃だ。人間業では出来んよ」
『まあティグル様のご正体は我らしか知りませんからな、他から見れば人間業とは見えまい』
今回の事で、ブリューヌ王国は最大の人
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ