第1巻
去った後の会話×自国との通信
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ではなく、私らライトメリッツの者達と共に行くさ。それに奴が簡単に帰国すると思っている。奴は竜を使役しているから、赤い竜を召喚して帰る事も予想はしている』
『客将になる条件でしたね。もし危機に迫った時は即刻帰国すると・・・・ですがここから神国まで、一日や二日で帰国できるとは考えられません』
『脱走したとしても、奴の速さはヒトよりも早い足を持っている。それに剣術の技量は知っているだろう?』
『剣術の技量は私やエレオノーラ様以上と見ていいでしょう。とりあえずプトレマイオス神国に何か危機があるのならば何時でも出れるようにはしておきます』
こりゃ有難いな、俺の国に何かあれば出撃してくれるのか。それだけは感謝したいが、俺らの国は例えドラゴンが来たとしても倒せる余裕があるし味方となってくれる戦姫に、ジスタート王が笑い事にするのならば俺が許さん。ジスタート王は俺の事を一切知らん、名を知ったとしても神国の者というのはエレンに伏せている。
『ところで、ヴォルン大公と良き友になる事は本気でしょうか?』
『隣国とはいえ、ジスタートと戦姫に与えられた武具は元々プトレマイオス神国の創造神が創ったとされている。大公とは良き友として付き合いたいし、もしジスタート王から文句を言われようともそれを守護してくれるのは神国の者しか進言できないからな』
『戦姫が功績を上げたとしても、それは王の功績でもあるという事は承知しております。が、勝手に隣国である大公と仲をよくしていると・・・・』
『そこまでだリム。大公と仲を良くすると、ジスタート王を一喝できる人物でもあると私は思う。それにプトレマイオス神国との連携すれば、例え敵に囲まれたとしても遠距離攻撃で圧倒されてから私率いる騎兵が敵の将軍や隊長を片っ端から排除できる。ティグルの銃の腕前は、前々からの噂で聞いていた通りとなったがな』
なるほど、俺らが遠距離攻撃で歩兵を倒しまくってから騎兵で一網打尽か蹂躙する事が出来る。俺達のは基本的に中遠距離攻撃を得意としているし、量産型聖剣エクスカリバーを持たせているから近接から来たとしても剣術で何とかなる。零距離から撃てる者は俺らの部下がほとんどいるし、俺もそうだが狙撃銃並みに撃てるのは流石に俺だけの技術。
『私の戦いが、常に軍と軍のぶつかり合う戦場とは限らない。個人の武勇を必要とする局面も出てくるが、リムは弓矢だとどれくらい飛ばせる?』
『ただ飛ばすなら160アルシン。敵に傷を負わせるつもりなら100アルシンに届かない、と言った所でしょうか』
『この公宮で最も優れた弓矢の使い手は?』
『ルーリックですね。270アルシンの距離まで飛ばした記録を持っています』
ああ、あの時粗悪な弓を渡したのがルーリックと言うのか。黒髪が目立っていたかな、
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