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聖魔弾の銃剣龍神皇帝と戦姫
第1巻
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だと思うぞ相棒」

「そこの赤い竜の言う通りだが、リム」

主に名前を呼ばれたリムは、愛想ない表情ではあるが青い瞳をこちらに向けながら渋々と言った感じであった。

「私を始め、将軍や部隊長が貴方を客将にする事に不満を持っておりました。あの場にいた兵士達の記憶はなく、実際貴方の腕を見たのは私とエレオノーラ様だけです。それにエレオノーラ様が戦姫となられる以前から幾多の戦を駆け抜けてきましたが、これまで捕虜または客将とした事は一度とてありませんでした。それに戦姫に勝つという事自体がとてもあり得ない光景でもあるのです」

「なるほど、つまり俺が一度目の捕虜じゃなくて客将か。あと記憶を消したのはこの俺だ、余り見せたくなかったのでな」

「はい。本来であればヴォルン大公が、エレオノーラ様を捕虜となる形になるが逆に客将となったので、兵士達からはくだらない噂が広がったのです」

「噂?もしかしてエレンが俺に一目惚れしたとかじゃないだろうな?」

「よく分かったな。戦場での恋だとか、敵同士の間に生まれた愛だとか・・・・武勲詩や戯曲を見ればいくらでもあるものだ。皆そういう話が好きらしく、まあ間違ってはいない、私が惚れたと言えば惚れたな」

「惚れた、ねえ。主にどこをだ?」

「ヴォルン大公自身と銃というのと剣術に惚れたのさ、今まで戦をしては一騎打ちをしてきたがあんなに気持ちのいい負け方は今までなかった」

自然と出た微笑にやはりと思った俺であったが、まさか剣術と銃と俺を惚れる何て流石にそれは予想外だった。時間をかけて惚れさせるのはよくあったが、初めて会ってからの一騎打ちで惚れるというのは俺でも驚きを隠せないでいた。知っていると思うが妻子持ちで、側室なら沢山いる艶福家である。というか一夫多妻制にしたのは俺だ。

「それで噂が過剰反応をした部下達が、噂の元を断つ為にいっその事殺してしまえと言ってきてな。だが私の部下であるリム以外の者達からの記憶が消されていたので、腕前を見せようと思っての事だ。戦よりも腕前を見せたから結果的には治まったからな。ヴォルン大公を客将にしたのは、大公から言ってきた事を私が言った事にしたのさ。そして楽しませてくれた」

「楽しませた、か。まああの戦は余りにも酷い戦ではあった、俺としては上空にいたから無傷だったけどな。ドラゴンの背にいたから」

俺の言う通りであったが、ホントにつまらない戦だった。マニュアル本に謝れと言いたい程の酷さだ、五千対二万五千は普通なら策を使って来る所。援軍無しでのだったが、たった半日で終わった戦史上最速記録とも言いたいくらいだ。

「それは楽に勝てたとは言えるが、いくつか策はあったのだろう?背後からの奇襲とやらを、前衛は士気は高かったが後衛は士気は低かった。偵察もしていると思った
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