第1巻
物語の始まり
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っていた時代だった。百年に及ぶ戦いの中で滅亡・離散・他部族吸収か合併により、部族の数が三十から四十に減った。その時この地にて、敵味方ではなく中立とした小さな国、プトレマイオスから来た二人の男がふらりと現れた。
「我の名は創造神黒鐵、そしてコイツは我の使役している黒龍の化身だ。我はこれ以上戦が続くのは良くない、そこで我らがお前らを勝たせる為に従うのであれば我達は喜んで戦おうではないか!」
「俺は黒龍の化身!創造神様の命により、俺を王として従うのであれば勝たせてやる!」
ほとんどの部族が笑ったが、創造神の方は笑った者達を瞬殺させたのだった。我達を笑うのであれば、ここにいる全部族を消滅させるぞ?と疑問を投げかけても簡単には信じる部族はいなかった。だが七つの部族だけが創造神黒鐵と黒龍の化身である者に従い、忠誠の証として部族の中から最も美しく武芸に長けた娘を妻として差し出した。
創造神黒鐵は、七人の妻となった者達に『竜具』と呼ばれる力がある武器を創造して七人の妻に与えた。風・氷・光・炎・雷または雷光・空間移動・能力不明の力を武器にし、更に独自の意志付きで与えた。そして創造神黒鐵の使役している黒龍の化身はこう言った。
「これは創造神黒鐵様がお前達の為に創った武器だ、そして今からこの『竜具』はお前達の物となりコイツを持つお前らを今から『戦姫』と呼ぶ」
『竜具』はヴィラルトと呼び、『戦姫』をヴァナディースと呼んだ。その後創造神黒鐵は自国であるプトレマイオスに戻り、黒龍の化身は妻七人と七部族と共に他部族との戦を勝利に収めた。
その男は統一後も戦は続いたが、周辺諸国を滅ぼして領土を広げて行った。ただし創造神黒鐵が住むと言われる神国は手出し無用の要塞となるが、ブリューヌ王国内にあるので一度はプトレマイオスを亡き国にしようとした。
が、創造神黒鐵による神の鉄槌を喰らい、ブリューヌ王国とプトレマイオス神国は和平を行った。そうしている間にジスタート王国を作り上げたのだが、初代国王である黒龍の化身は国内に七つの公国を作り、自治や徴税、徴兵などの様々な特権と共にそれぞれの妻に与えた。
「戦姫より上位にある者は、ジスタート国王とプトレマイオス神国の者達と我が主だけだ。誰が、如何なる功績を上げようとそれが崩される事はない」
初代国王はそう明言し、戦姫達に告げた。
「戦姫は、ジスタート王とプトレマイオス王と関係者に跪き、両王を護り、王の為に戦うものだ。それだけは忘れるな」
玉座の側に置かれていた燭台の炎が王を照らすと、王の影がヒトの影ではなく龍の影に見えた。一方創造神黒鐵である我は人間の姿として、小さな国ではあるが俺らの仲間として何百年生き続けてきた。この世界に来た理由は、興味があったからだ。まだここに来るまでは拠点D×Dに
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