暁 〜小説投稿サイト〜
インフィニット・ストラトス ―蒼炎の大鴉―
クラス代表決定戦
[1/2]

[8]前話 [1] 最後 [2]次話
ついにこの日がきた。という感覚はない。いつも通りスピードで翻弄し、火力で一気に叩くだけだ。

ちなみにこの決定戦はトーナメント制で俺はシードだ。つまり、勝った方が相手になる。

俺はこの1週間、対策として情報収集をした。戦術は今さら変えられないし、訓練したところでたかが知れてる。

イギリスのブルーティアーズはビット兵器を搭載した遠距離機。武装は狙撃用レーザーライフル、ビット兵器6基、内4基がレーザー砲、2基がミサイル。それと格闘兵装が1つあるが、今回は関係がない。ミサイルビットは常に機体周辺に待機し、[ビット兵器の操作中は他の動作が出来ない]という欠点を補う役割をもつ。

そして織斑の白式は近接用の高機動型で、武装は一撃必殺の雪片の改良型。当たれば威力は凄まじい。とっつきみたいなものだ。また、エネルギーを消失させる特性があり、ビームサーベルによるつばぜり合いは不可能。つまり、いかに近寄らせないかが重要になる。

やれるな。


織斑とオルコットがアリーナに入る。見れば白式はファーストシフトが終わっていないようだ。

さて、万全でない機体で素人が何分もつか、見物だな。

2機の戦いはオルコットの先制射撃で始まった。最初のレーザーは白式の肩の装甲を破損させた。あの程度も避けられないか。

その後も続けられるレーザーの弾幕は白式に次々と命中していく。

織斑も武装を出すが、ブレードだけ。それもファーストシフトが済んでいないのでただのブレードだ。

そして27分、逃げ続けたが、満身創痍、そしてビットが装甲の剥げた左足を狙う。

だか、織斑はオルコットに激突することでレーザーライフルの銃身を反らし、九死に一生を得る。

そして斬撃、ビットを1つ破壊する。さらに2機目のビットのスラスターを破壊し、機能を停止させた。

間合いに入り込み、3機目を切り捨て、4機目を回し蹴りで吹き飛ばした。

ここで本体に斬りかかるが、ミサイルビットが作動、織斑は爆炎に包まれた。

これで終わりか。呆気ないものだな。

爆炎が晴れると、ファーストシフトの終了した白式を纏う織斑が立っていた。

その手には雪片の改良型[雪片弐型]が握られている。

織斑が攻勢に出る。ミサイル発射態勢のビットを切り裂き、一気に距離を詰め、雪片弐型を振りかぶり、オルコットに降り下ろすが…

『試合終了。勝者――セシリア・オルコット』

エネルギー切れで負ける。

織斑は何が起きたのかわからず、ポカーンとしている。

そして両者はピットに戻る。

俺は織斑の方のピットに行き、用意をする。

今の戦いでオルコットの戦闘スタイルを覚えた。やれる。

ピットで愛機デルタカイを展開する。以前とカラーリングが変更され、紫
[8]前話 [1] 最後 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ