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不器用に笑わないで
第十一章
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だから看板だから無理だ」
「最後の究極兵器だからな」
 こうまで言われるのだった。ごにんはである。
「わかったな、それじゃあな」
「とにかく人は行かせるからな」
「わかったよ、それじゃあな」
 舌打ちに近い言葉で応える。それで電話を切ってから言うのであった。
「ちぇっ、俺も見たいんだけれどな」
 その妙をである。偽らざる本音であった。
「そのあいつをな」
 こんなことを言いながら仕事をする。そうしてであった。

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