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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos54-A決戦/永き旅路の終わりへ〜First Battle〜
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う魔導師や騎士はどうすればいんだろうって。でもこうして元に戻っているんだから、未来の誰かがトーマを救ってくれたに違いない。
「どうしようもなかった。近付くだけで俺はその人たちを害する。そんなの耐えられなかった。だから、独りで死のうとした。誰にも迷惑を掛けたくなかったから。だけど、助けてもらったんだ俺。たくさんの人たちに」
『うん。私もトーマも、私たちを助けてくれた人たちと一緒に居て、ちゃんとお仕事も出来てるの』
リリィの話に、やっぱりか、って思いが生まれた。トーマとリリィ、私たちのことを親しそうに知っているくらいだもん。トーマ達を助けてあげられたんだな、未来の私たち、って。
『だからね、ヤミちゃんも諦めないで! 諦めなかったその先できっと待ってる! ラッキー・ハッピーな明日が!』
「ああ! もうダメだって思っても、それでも結構なんとかなるもんだって思う! 実際におれ経験してるから、かなりの説得力だろ!?」
「同じに見えても全然違いますよ。だってあなたは後からそうなった。でも私は始めからそうなんです。始めから壊すための機能しかない私に、救いがあるなんて思えません」
――エターナルセイバー――
トーマとリリィの説得も僅かに効いたようだけど、それでもヤミちゃんが留まるまでには至らなかった。それでも「君自身の力で止まれないなら、俺とリリィ、いいやみんなで止めるから!」トーマも、『うんっ。みんなで助けるから!』リリィも説得を続ける。そして左右から迫る炎の剣を、“銀十字の書”の切り離されたページを円形に組んで盾としたソレで防御。
「光牙・・・!」
わたしは背に展開してる魔力翼――ルビーン・フリューゲルをバサッと羽ばたかせて上昇。そして斜め上から「烈閃刃!」“キルシュブリューテ”を振るって、刀身に付加していた魔力を剣状砲撃として発射。魄翼は今、炎の剣として使用中。あとはヤミちゃん自身の多層防壁と防御魔法による妨害。
(防げばいいよ。それはそれで魔力も防壁も削がれるんだから)
回避されなければそれでいい。その思いで放った烈閃刃はヤミちゃんの多層防壁に着弾。魔力爆発を起こす寸前にわたしとトーマは離脱。その直後、熱量を伴って烈閃刃が炸裂して、ヤミちゃんが魔力爆発に呑み込まれた。
「デュランダル! アイシクルブレイド・エクスキューションシフト!」
魔力爆発から無傷で飛び出して来たヤミちゃんに、クロノが発動した氷の剣の雨が降り注いでく。防御じゃなくて回避行動に移るヤミちゃんに「せめて待つんだ! 本当に救われないのか、それを見届けるという選択肢もあるはずだ!」クロノが語りかける。
「どちらにしても救われないのが判っているから、待つだけ無駄です」
――バレットダムネーション――
魄翼か
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