第1部 ゼロの使い魔
最終章 フリッグの舞踏会
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口にできたのか?」
「うっさいわね!」
ルイズは怒鳴った。
それから、誤魔化すように呟いた。
「その……、フーケのゴーレムに、潰されそうになったとき、助けてくれたじゃない」
「気にするな」
ウルキオラはそう言って、ダンスを続けた。
そんな様子をバルコニーから眺めていたデルフリンガーが、こそっと呟いた。
「おでれーた!」
2つの月がホールに月明かりを送り、ロウソクと絡んで幻想的な雰囲気を作り上げている。
「相棒!てーしたもんだ!」
踊る相棒とその主人を見つめながら、デルフリンガーは、おでれーた!と繰り返した。
「主人のダンスの相手をつとめる使い魔なんて、初めて見たぜ!」
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