第1話 駒王学園での日常と崩れ去った日常
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私は駒王学園という学園に通う高校二年生となり、一学期が始まった。
時間は随分と早く流れるモノだな。私も気付けば、高校二年生か。本当に時間が経つのは早いモノだな。
「おーい、イッセー。どうしたんだ、こんなところでボーッとして?」
「うむ。住まないガイ。少し物思いにふけていただけだ。」
「そうか。なら、よかったぜ。風邪でも惹いたかと思ったぜ。」
今、私と会話しているのはイギリス出身だが、日本に来て駒王学園に入学したガイ・セシルという男だ。
ガイは私と同じ学年で私と同じクラスの生徒で、私の友人だ。機械が好きらしく、機械工作が得意であり色んな手作りの機械を持っている。それに気が利く優しい性格の温厚な面倒見が良い男で顔も美形の為、学園の女子には人気が有るのだが、ガイは何故か知らないが極度の女性恐怖症の持ち主である為、女性が近付いただけで逃げ出す程だ。その為か、一部の女子生徒からはガイを題材としたBL同人誌を書かれる事も有った程だ。それさえ無ければ、本当に完璧な男だと言うのにな。そのお陰で、今では残念なイケメンと呼ばれている始末だ。私としてはガイに女性恐怖症を何とかして克服してもらいたい。何故かだと?学園の女子生徒は、私が前世と同じ姿である為、日本人とは思えない金髪と容姿に見惚れたのかは知らないが、ほぼ毎日の様に学園の女子生徒からラブレターを下駄箱に入れられたり、いきなり呼び出して告白してきたりするからだ。私はそれを全て断っているのだが、女子生徒からのアプローチが止む事が無かった。それを見ている男子生徒の一部からは嫉妬の表情で見られる等、もう散々だ。イケメンは私とガイ以外にいるとしたら木場祐斗という生徒だけだな。だからこそ、ガイには私の為にも女性恐怖症を治してもらいたい。
「イッセー?どうしたんだ?何か悩み事でも有るのか?」
「いや、何でも無い・・・」
ガイが声を掛けてきたので、私も思考を切り替えるとしよう。
「イッセー。早く教室に戻ろうぜ。もうすぐでホームルームが始まるからな。」
「そうだな。行くぞ、ガイ。」
私とガイが教室に戻ると、
「どうだ?元浜。この姉ちゃん。凄い巨乳じゃねえ?」
「そうだな松田。この姉ちゃんの胸は反則級の巨乳だよな!」
松田と元浜という駒王学園の二大スケベ大魔王が教室の中で、女子生徒が大勢いようが関係無しで、どう考えても高校生が見る内容では無い内容の雑誌を見ていた。ガイが二大スケベ大魔王に注意しようとして声を掛けた。
「おい。松田に元浜。こんな本を、しかも明らかに高校生が見てはいけない内容の本を持ってくるなって!」
「ガイ!お前には無いのか?男のロマンが!」
「松田の言う通りだぞ、ガイ!俺達は男のロマンを求めてこの本を見ているだけだ!それの何処が悪いんだ!」
「男のロマン
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