暁 〜小説投稿サイト〜
不器用に笑わないで
第一章
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ってリボンを付けている。その彼女が言ってきたのだ。
「だから」
「私に」
「やって」
 こう妙に告げるのだった。
「いいわね」
「はい・・・・・・」
「それで男の子は」
 もう一人選ぶのだった。それは。
 収まりの悪い黒髪に大きな目をした大人しそうな顔の少年だった。背は普通より少し低く顔は何処か女性的である。大きな目が少し垂れていて大きめの耳が目立っている。
「前川大輔君」
「俺?」
「今何もやってないわよね」
「俺美術部だけれど」
「部活の合間でいいから」
 委員長は静かに述べた。
「それでいいから」
「それでいいのかよ」
「二人でやって」 
 彼女はまた言った。

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