幼少期編2
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して、そう思うの。私はこの力のせいで周りから化け物呼ばわりされると思っていたから、友達が欲しくても声を掛ける事は出来ないんだよ。ダオス、あなたは化け物と言われるのが怖くないの・・・」
「私は化け物と呼ばれ、恐れられようが構わない。元から慣れているからな・・・
だが、朱乃。君は少なからずとも化け物では無い。君は一人の人間だ。堕天使の血が流れていようと、君は一人の人間だ。だからこそ、自信を持て生きろ!例え、今の自分には自分の力が化け物の様だと思っても、そんな遠くない未来には、君の力を必要とする人が現れるだろう。だから、その力を自分が恐れてはダメだ。自分でその力を恐れるからこそ、周りから避けられる原因となるのだ。だが、その力を受け入れて正しい使い方を見つければ、きっと朱乃。君の事を認めてくれる人が出てくる筈だ。」
「本当に?私がこの私の力を正しく使える様になれば、本当に化け物だと言われなくなるの?」
「本当だ。少なくとも、私は朱乃の事を友だと思っているぞ。」
「私の事を友達だと思っているんだ。嬉しいな。」
「少しは元気になった様だな。では、去らばだ!」
朱乃はまだ母親を失った悲しみが消えた訳では無い。だが、この様子なら平気に暮らしていけそうだな。
私は朱乃がこれからの生活で無事に暮らせる事を祈りつつ、その場を去った。
「ダオスか。顔は格好いいけど、自分の名前を技の名前にいれるなんて、ナルシストと言うんだっけ?こういうの。」
朱乃。その様な言葉は私が十分に離れてから言うモノだぞ・・・
『やーい!ナルシストだってよ。前世で自分の名前を技の名前にいれるなんて、本当にナルシストだな、相棒は。』
『そうか。そんなにダオスレーザーを喰らいたいなら、満足するまで喰らわせてやるぞ。ドライグよ。』
『ま、待て。落ち着いて話し合おうぜ、相棒。話せば解る・・・』
『話す事は何も無い。ダオスレーザー!』
『チクショー!!?余計な事を言うんじゃなかったぜぇぇ!!?』
私は精神世界でドライグにダオスレーザーを撃ってドライグが、
『もう、ナルシストなんて言いません・・・』
と言うまでにダオスレーザーを喰らわせた後に帰宅した。
だが、母親は鬼の形相と言うのか、
「一誠!こんな遅くまで、何処をほっつき歩いていたの!門限を少し過ぎたなら、まだ良かったけど。こんな遅くまで、帰って来なかったら心配になるでしょうが!」
凄く怒っていた。確かに門限の5時から3時間オーバーしているな。私がここまでの恐怖を感じるとはな。母親は怒らせると怖いという事を今日、身を持って経験した。次からは二度と母親を怒らせない様にする事にしよう・・・
私は兵藤一誠として生活する事になって、戦う事は無いと思っていたが、今日は朱乃の為に戦う事になったから
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