幼少期編2
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感じた。どうやら、殺気の正体がこの神社にいる事は確かだな。
私が奥に進んで行くと、ソコには一人の少女が血だらけの女性の体を抱えて泣いている姿が見えた。少女の周りを3人の男が囲んでいる。クソ、間に合わなかったか・・・
「お母さん。しっかりして!死んじゃイヤだよ!お願い死なないで・・・」
「あ、けの。私の可愛い子供である朱乃。ごめ、んなさ、い。あなたを最後ま、で守れ、ずに、いた、私を、母を、許して・・・」
「そ、そんな。イヤだよ、お母さん。死んじゃイヤだよ・・・」
私がもう少し早く来ていたら、この朱乃という娘の母親を死なせずに済んだ筈なのに・・・
時空転移で過去に戻り、朱乃という娘の母親を助けたいのに。今の幼い身体の私では時空転移は扱えない。
少女の周りを囲む男達は、
「ケッ。この女はバカだよな。堕天使に惑わされては道を踏み外して、堕天使を愛して子供を作るなんてよ。」
「そうだよな。本当にバカな女だよな。堕天使という悪の存在を愛するなんて、どうかしてるぜ。」
「じゃあ、最後はこの堕天使の娘を殺して、仕事を終わらせようぜ。」
朱乃という娘の母親をバカにするだけでは無く、堕天使の夫を愛した事を罪だと言う。それに、まだ幼い娘の命までも奪うだと。私も前世ではデリス・カーランを救う為とはいえ、魔科学に関わった者達を家族に住んでいた場所すら残さず根絶やしにしていた。それはこの男達のやっている事と変わらないだろう。
だからこそだ。私は自分達の都合で人を殺す様なこの者達を許す事は出来ん!
「そこまでだ!」
「「「何者だ?」」」
私は男達の前に姿を見せた。男達は私を見ると、只の子供だと思っているのか笑い出す。
「ハハッ。何だよ。只の子供か。」
「でも、この事を見られたからには放っておけないぜ。」
「そうだな。このガキ、始末するか!」
男達は口封じを理由に私を殺す事に何の躊躇いも無いらしいな。
「止めて!その子は関係無い・・・」
朱乃という娘が私を庇おうとしているが、男達は私に襲い掛かって来た。
「「「死ねぇ!!」」」
今、私はかなり期限が悪い。手を抜く事は出来なそうだ!
『ドライグ!赤龍帝の籠手を奴らに見えない様に発動しろ。』
『了解!さすがに俺も、あの男達がやった事は許せねえからな!喜んで力を貸すぜ相棒!』
私は赤龍帝の籠手を発動させ、男達の攻撃を避けていく。
「チッ!ちょこまかと逃げやがって、このガキ!」
「どうしたのだ?この程度なのか。だとしたら期待外れだな。」
『Boost!』
「調子に乗るんじゃねえよ!こんのヤロー!」
「調子に乗っているのは貴様らの方だ!何故、あんな私と変わらないぐらいの子供を育てていた母親を子供の目の前で殺したのだ!」
『Boo
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