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Fate/staynight/the/crossovermoment
無茶苦茶英霊と無茶苦茶主人?
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その隙を生かす為に猫は剣先を狂った英霊に向け突進する。
無駄を一切省いた剣と動きに無駄の無い猫に相応しい突進は狂った英霊の一部を貫いた。

「ゴ、ゴゴゴゴゴゴゴゴ、ガギヤガガア!!」

狂っていても痛覚は残っているのか奇声を上げ地面にひれ伏す。

「チェックメイトニャ。
降参するなら命は取らないニャ」

狂った英霊の首元に猫は剣先を置く。

「ウ、ウウガガガガガガガガガ」

突然、狂った英霊は消えた。
猫は周囲を確認するが狂った英霊の魔力は探知出来ない。

「逃げたか?」

「ああ、霊呪を使って無理矢理、瞬間移動したんだニャ〜〜〜〜」

回数に限りの有る霊呪を逃亡に使うのは惜しいが敵マスターの判断は的確だ。
敵マスターが霊呪を使わず狂った英霊を助けなければ猫の剣で切り刻まれていただろう。

「久しぶりの戦闘は疲れるニャ〜〜〜〜〜〜〜」

そう言って猫は座り込む。

「助けて頂き感謝するが、、、貴方は何者だ?」

「説明は俺がする」

また、見知らぬ声がアーチャーの耳に届く。
声の主の方向を向くと、そこには少年が立っていた。

「神崎 斬叶!
君が生成した宝具は不完全だニャ!!」

「不完全と言われても、俺はお前の宝具を知らない。
お前に適した宝具を想像したら、、、そうなった」

「確かに見た目だけなら似てるニャ!
でも、切れ味は本物に比べれば鋼鉄と豆腐ニャ!!」

猫は手に持っている剣を少年にジロジロと見せ付ける。
少年はジロジロと見せ付ける剣を持とうとするが猫は剣をポイと空中に放置、当然、空中で放置したら剣は落下する。

「あ、危ねぇ!?」

「あ、済まないニャ」

「全然、謝る気持ちが感じられないぞ!
下手してたら死んでたぞ!」

コントを繰り広げる猫と少年は眩しい程、明るかった。
見るだけで自然と固くなっていた筋肉は解れ段々と落ち着く。

「アーチャー!!
無事なの?」

マスターの呼び掛けが聞こえた。
耳から、ではなく心からと言った方が伝わりやすいが相当、心配しているみたいだ。
マスターの声を聞いただけで解るが半ばか泣きそうな女の子の声だ。

「無事だ、だがアクシデントに遭遇中だ」

「アクシデント?」

無事の一言でマスターは落ち着いたのか返答は普通の通常のマスターの声だ。
さて、この状況をどうマスターに説明すればいいのか?
今のアーチャーの頭の中はそれで一杯だった。




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