第12話 唸れ天神!!轟け武神!! 気怠い士郎は、溜息を吐く
[5/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
あああ!!!」
蹴りを入れられて体制を崩す百代のスキを突こうと、天神が再度掴みにかかる。
しかし、百代は待ってましたと言わんばかりに、笑みで口元を歪ませる。
「川神流――――人間爆弾!!」
川神流人間爆弾。
その名の通り、自身を爆弾に見立てて相手事葬る、自爆業である。
しかし、当の本人には、瞬間回復があるために瞬時に全開となる。
だが、その予兆すらも士郎によって見抜かれてしまった。
「モードチェンジ、ガトリング」
百代が技を使い、天神を巻き込もうとしたところで、両者の間にガトリングモードにチェンジしたブレードライフルから、気の籠った銃弾の雨が割って入り天神に当たるであろう部分のみの爆発を掻き消したのだ。
「くっそぉおお!!」
またしても策が読まれて、今度こそ素直に悔しがる百代。
そして―――。
「つかまえたぞぉおおおおお!!!」
「くそっ!瞬間回復・・・出来ないだ・・と!?なん・・でだ?」
またしても、天神に捕えられた百代は、そのまま瞬間回復を行ったが何故か不発に終わった。
(それはそうだろう。さっきのガトリングで一発だけ、百代の体内で最も気に密接したツボを突いたから、一時的に気は使えないはずだ。でも・・・)
「もうそろそろ、使えるようになるから放せ、天神」
「これで、我らの勝利だぁあああああああ!!!」
「聞こえてないな」
天神は終始、川神百代を圧倒(正確には士郎のおかげだが)出来てるこの状況に酔いしれて、全員周りの声が聞こえていなかった。
(まぁ、いいか。鍋島さんからの依頼は交流戦を盛り上げるために助っ人として出て欲しいというものだし、ヒュームさんからは可変型ブレードライフルの性能テストのためだ。どちらも、もう十分だろう)
士郎は、顔をギャラリー連中の方へ向けると、大いに湧いていた。
その時、やはりと言うべきか、天神の方で動きが有った。
「ぐっ、くそぉおおおお!!・・・瞬間回復・・出来た!」
「なぁにぃいいいいいい!!??」
「このままぁああ――――星殺し!!!」
百代は漸く、瞬間回復に成功したところで、天神に捕まえられている状態のまま、川神流星殺しを放った。
「ぐっおぉおおおおおおお!!???」
「はぁ、はぁ、倒したぞ!・・・?」
百代の星殺しにより、射線上の天神メンバーは苦悶の声を上げ乍らモロに喰らい、天神自体が総崩れになった。
そして、やっと倒したと思った束の間に、とある笛の音が鳴る。
「天神館3年の大将撃沈により、本日の勝者は川神学園とする!!」
「何!?」
審判が有りえない事を言ったのだ。
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ