第二章 彼と彼女の事情
第十三話 恨みと破壊と大革命 上
[12/12]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
。
向こうのフィールドに配置していたBC連合は全滅、Fクラスの正規部隊は土屋とF代表坂本君をはじめとして四人だけ。
日本史のフィールドに撤退可能な人員は即刻後退させているから人数だけはまだまだ揃っている。
お互いのフィールドから一歩も出ることが出来なくて、攻め倦ねていたら、妃宮さんが来ちゃった。
来る前に終わらせる予定だったのに。
「友香さん、お願いです。どうか手を止めてください。」
「千早さん、ごめんなさい。私はね。勝たなきゃいけないの。貴女たちを叩き潰さないといけないの。ごめんなさい。」
あの人の顔も見ずにごめんなさいと何度も言い続ける私に、彼女は二の句を告げなくなってしまった。
その時、私の耳に通信が入った。相手はBクラスという安全区域に悠々と引きこもっているであろう根本。
『友香、朗報だよ。』
いつも通り何の前振りもなく突然入った通信、苛立たしく思いながら「何よ」とこちら側のマイクに吹き込む。
『妃宮さんを捕虜に出来たよ。』
!!!!
「今なんて言ったの!?」
その声に私の周りにいたBCのみんながびくっと震えたのがわかったが今はそれどころじゃない。
じゃあ、私の目の前にいる千早さんは一体何よ!?
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ