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ハイスクールD×ダオス
幼少期編1
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「よーし、これが最後の攻撃だ。これで終わりだよ、魔王イッセー!冥空斬翔剣!」
「バカな。そんなバカなーーーー!!?」

イリナよ。何故、お前がクレスの技の中でも最大の技を使えるのだ・・・
偶然なのか知らないが、名前と構えが完全に一致していたぞ。当然、威力もな・・・
だが、これでやっと、この勇者ごっこが終わった。イリナは満足したのか、満面の笑顔をしていた。

「ああ。楽しかった!勇者ごっこ楽しかったでしょ?一誠君。」
「あ、ああ。もちろんだ・・・」

言えん。私は死にかけたから楽しい訳が無いとは言えん。
イリナが私の顔を見ると、急に笑顔から悲しそうな顔をした。

「どうしたのだ?急に悲しそうな顔をするとは。私が何か悪い事でもしたのか?」
「違うんだ。実は私、2日後に引っ越すんだ。しかも、外国に・・・
もう、一誠君と遊べるのが後少しだけだと思ったら、悲しくなってきたの・・・
だから、今日は最後に一誠君と思い切り遊んでみたかったの。」

そうかイリナ。お前は引っ越す事で私と離ればなれになるのが寂しく思ったのか。だから、こんな私と最後の思い出を作る為に勇者ごっこをしたのか。

「でも何故、勇者ごっこだったのだ。他にも遊びなら有るだろうに。」

主にままごとやかくれんぼの様な平和な遊びがな・・・

「ええと、他にも有ったんだけど、勇者ごっこの方が一誠君と最後に思い切り遊ぶのに適してるかなぁと思って。他の候補はデストロイ・サッカーや爆裂鬼ごっことか、一誠君と遊んだ事が有るのばっかりだしね。」

イリナ。お前の遊びには平和なジャンルのモノは無いのか・・・
デストロイ・サッカーに爆裂鬼ごっこ。この2つも私にとっては只のトラウマにしかならない遊びだ。私が今までイリナとの遊びでどれだけ、イリナにボコメキョにされたかは数えきれない程有るぞ。死にかけたのは、今回の勇者ごっこだけでは無いという事だ。イリナこそが真の魔王だ。
正直言うと、私としては平和になるので引っ越す事になったのは嬉しいのだが、それでもイリナは幼なじみだ。例え、酷い目に会おうとも、転生して一番最初に出来た大切な友だ。

「私はイリナ。お前と幼なじみでいれた事を嬉しく思う。だから、私と離ればなれになっても私はイリナの事は決して忘れん。それにだ、二度と会えない訳では無かろう。」
「うん。そうだよね。一誠君とは二度と会えない訳では無いよね。私は外国に引っ越すけど、もし一誠君とまた会えた時はわ、わ、私とつ、つ、付き合ってください!」

イリナがこう言っているが、これはまさか・・・

「それはいわゆるプロポーズか?」
「そうだよ。私は一誠君の事が大好きなの。だって、何時も私と遊んでくれるのは一誠君だけだし。他の子達は私と一緒に遊ぶのを嫌がるんだもん。」

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