神刀ー神威ー
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「えぇぇぇぇぇぇ??」
「うるさい」
「〜〜〜〜ッ??イタイじゃない!」
鞘で殴られたリズは頭を抱えて、涙目になりつつ殴った張本人を睨みつける。
「何すんのよ??てか、その犬耳なんなのよ!」
「おわっ??逆ギレ!」
八重歯を抜き出しにしながら、ユーリにつかみかかる。それをひょいひょいとからかいながら躱す。
「ついにばれちったか……。まぁ、予想はしてたけどね」
あははとシィはじゃれ合う二人を見ながら笑っていた。
ーー数分後、
「また奇怪なスキルがあったもんね〜。ところでさ〜、その犬耳モフらせて」
「とりあえず、狼なんだけどな。そして、さっきから触ろうとすんな!」
「全く減るもんじゃないし、ケチ!」
頭の耳へと伸びる手をパシリも叩き落とすユーリ。
「ねぇー、ところでさ、例のアイテムって出たの?」
「あー、そうだったそうだった。私の方は出てないわね」
各々がそれぞれの取得したアイテムを確認していく。全員、ハズレのようでため息が漏れる。唯一、ユーリを除いて
「まぁ、予想した通りだな」
「ど、どういう事よ??」
「そもそも、NPCが言ってたモンスターと種類が違うだろ。」
「「へ?」」
はぁー……。と大きくため息を吐くと説明を始めるユーリ。
「お前ら寝てて聞いてなかったからだろ。NPCは首を赤い宝玉が埋まってる翼竜って言ってたんだよ。さっき倒したやつとは違うだろ?」
「な、なるほど。けど、此処にはティアマット以外ドラゴン系のモンスターはポップしないわよ!」
「此処には……な。」
ニヤリと不敵な笑みを浮かべるとツカツカと壁側まで歩いていく。そして、右拳にライトエフェクトを纏わせ、閃打を発動させ壁を思い切り殴りつける。
するとガラガラと激しい音を立てながら土壁が崩壊して行き、マップには新たな道が出現する。
「なぁ??そんなのありぃ??」
「あー、なるほど。隠しステージですか……。」
リズは信じられないと言った風な感じで、シィはその逆で合点がいったと相槌を打つ。
「まぁ、RPGでよくある事だろ。さて、こっから隠しステージだけあってレベルが高くなってるだろうから気を引き締めろよ」
「あいあいさー」
リズも足手纏いにならないように気をつけなきゃと手に持つメイスのグリップ部分を、ギュッと握り込む
ーー数分後……
そんな私がいました…………はい。
平均レベルは10近くも上がっており、確かにモンスターは強くなっていた。だか、それ以上に強過ぎるのが二人。
戦闘に大鎌使いのシィも参戦し、そしてユーリはソードスキルが解放された事によって威勢良く立ち向かってきた
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