プロローグ
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の戦争中のところで三種族を巻き込んだ事を理由にアルビオン共々、神の手で封印されちまった訳だ。』
『完全に自業自得だな。そのアルビオンも含めてバカとしか言わざるをえない。』
『うるせえな!そんな事は俺が一番解ってるんだよ。』
喧嘩が理由で封印されるとは、ドライグは少し抜けた性格かもしれん。だが、ちゃんと反省はした様だな。
『今度、アルビオンと会った時は神や三種族と人間を巻き込まない場所で喧嘩するぜ。』
本当に反省している筈だ・・・
『相棒に赤龍帝の籠手の力が合わさると正に鬼に金棒だな。』
『鬼に金棒?どういう意味だ?』
『簡単に言えば元から強い奴により強さを増す様な事だ。何故かって?
赤龍帝の籠手の能力は何と使用している間、十秒経つ毎に攻撃力が倍増するという優れものよ!』
『それはある意味、インチキだな・・・』
赤龍帝の籠手。これとダオスレーザーが合わされば、敵う相手がいるとは思えん。
おそらく、威力を倍増したダオスレーザーを喰らった相手は塵すら残さず、完全にその身は抹消されるだろう。私自身が考えても恐ろしく感じるな。
『って事で相棒。相棒が成長して青年ぐらいの年齢になったら、アルビオンの野郎を一緒にギャフンとさせてやろうぜ!』
『お前と友達の喧嘩に私を巻き込むな・・・』
『あんな奴、友達じゃねえやい!アルビオンは俺のライバルだ!お前だって、前世で自分を倒したクレスって奴の事が嫌いだろ?』
『それは無い。私は最後にクレスという素晴らしい剣士と全力を振り絞り戦えた事に誇りを持っているからな。クレスを恨んではいない。もちろん、その仲間もな。』
『チッ!今回の俺の相棒は力は今までの相棒の中ではぶっちぎりで一番だけどよ、ノリの悪さも一番だな!』
『済まないなドライグよ。この世界で私が戦う理由など無いからな。デリス・カーランは世界樹の精霊が世界樹の実を送ってくれたお陰で救われた様だしな。
今の私に戦う理由は無い。私がこの世界で戦う事は無いだろう。私は前世でも戦う事は好きでは無いのでな。前世ではデリス・カーランを救う為に罪悪感を押し殺していたからな。
この世界で私は平和に生きたいと思う。それが私の心情だ。』
『そうか。お前は力の正しい使い方を知ってる様だな。お前が戦わないっていうなら、俺もその考えに賛同してやるぜ。だけど、もしもだ。どうしても戦わないといけなくなった時はどうするんだ?』
『その時は、相手の心情や状況で判断した戦いを行う。訳ありの相手は戦う気が無くなる程度の力で戦い、救い様の無い相手の場合は本気で相手するだけだ。』
『そうか。それがお前の答えか。今回の相棒とは面白い生活が出来そうだな。』
ドライグとの会話を終えた後に、私を産んだ母親の顔を見ると優しく微笑んでいた。
しばらくすると、
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