第11話〜イクシード・エクレール〜
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けた。
「・・・降参よ。完全に、あたしの負けね」
「全力でかからなければ危なかったです。一人の教官としてあなたに敬意を表します」
どこか怯えた表情で敗北を認めたサラ教官に、苦笑いを浮かべながら颯爽と敬礼するケイン。
(?ケインは教官に勝ったのに、嬉しくなさそうね)
(ええ、どうしたんでしょう?)
(ケイン・・・)
原因は不明だが、ケインとサラは微妙に湿っぽい雰囲気になってしまっているようだ。
ケイン以外のZ組の面々が心配そうに彼らを見つめている。そんな視線を知ってか知らずか、僅かな時間で平生の調子に戻ったサラは、
「ちょっと脱線しちゃったけど、実技テストは終了よ。
A班・B班共に週末は頑張ってきなさい。お土産、期待してるから」
と最後の方でウィンクを一つかましながら一同にそう言った。サラの感情の機微があまり理解できなかった一同は、目に見えない溝を感じながらも教官の言葉に頷くのだった。
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