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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos53決戦直前/たった一つの冴えたやり方〜VERSUS〜
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ィ』フェイトから通信が入る。
「おお、オリジナル! なんの用だ?」
『いま戦っていたよね。再起動してから初めて戦いだったから、ちょっと心配で』
「む。ボクがそんな軟なわけがないじゃないか。ヨユーヨユー♪」
フェイトに向かって元気を示すように“バルフィニカス”をぶんぶん振り回す。すると『そっか。うん、それは良かった』とフェイトは安心したという風に微笑んだ。レヴィはそんなフェイトを見て「ボクを心配するなんておかしな奴だな、オリジナルは。敵同士だろ?」と訝しんだ。
『それはもう終わったでしょ。今は協力してる仲間だって私は思ってるよ』
「仲間・・・? まぁ、協力はしてることはしてるし、そう言えなくもない?」
腕を組んで唸るレヴィ。そこに『ねえねえ、レヴィ!』アリシアからも通信が入ると、「お? 姉っ子!」レヴィは独自のニックネームでアリシアを呼んだ。当然『アリシアだってば!』とアリシアは何度目かになる訂正をするが、「いいじゃん、姉っ子。それで? 姉っ子もなんの用?」レヴィは聞きやしない。
『もう。・・・えっとさ、レヴィ達って、U-Dを手に入れた後はどうするつもりなの?』
「この後? そんなの知らないよ。ボクは王様たちの考えに付いてくだけ。ていうか何でそんなことを訊くのさ」
『うん。そのね、何だかんだあったけど、今の私たちは協力中でしょ。だから事件後もずっと仲良くやって行きたいな、って思ってるんだ』
「なんだ、オリジナルはボクらと仲良くなりたいのか? ヘンなことを言うんだな」
『そう? おかしなことはないと思うけど。ちょっと過激だけど、根っこは優しいと思ってるよ、レヴィも、他のマテリアルの子たちも』
『というわけで、もっと仲良くなって、これからも一緒に遊べたらなって思ってるの。だからさ、この事件が終わったらもっとお話ししよう!』
フェイトとアリシアからそう言われたレヴィは「やっぱヘンなの」と呟くだけだった。
?―?―?―?―?―?
「たかが断片風情が。我らが王――ディアーチェの姿を借りて私の前に現れるなど、不愉快極まりないです。王を騙る無礼者。一片の灰すら残さず、早々と焼滅なさい」
シュテルの表情は変わらず無だが、その声色には明らかに怒りが満ちている。その怒りがそのまま彼女の強さとなり、現れたばかりの残滓ディアーチェを拘束魔法ルベライトで即座に拘束。脱出を試みようともがくディアーチェへと接近したシュテルは、“ルシフェリオン”を砲撃戦モードのブラスターヘッドへと変形させた。
「目障りです。・・・ブラストファイアァァーーーッ!」
ほぼ零距離での手加減なしの火炎砲撃を残滓ディアーチェに浴びせた。残滓ディアーチェは断末魔も上げる事すら叶わずシュテルの言うままに焼滅し
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