暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos53決戦直前/たった一つの冴えたやり方〜VERSUS〜
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そう言うと、アイルは「手短にお願いしますわね」と次の残滓発生点へと向かう。

『アイルちゃん。アイルちゃん達の今後についてのことなんだけど。アイルちゃん達って、U-Dを手に入れるっていう目的を果たした後の目標とか無いんだよね・・・?』

「それがなんですの? 我らの目標など、管理局には関係ありませんわ。自由の身となった以上、何者にも干渉されずに済むのですから。好き勝手にさせていただきますわ」

『それが他の人たちに迷惑が掛からないことなら歓迎なんだけど。でも、その為にも住むところとか必要になってくるよね?』

「その先は言わずとも結構ですわ。つまりこう仰りたいのでしょう? 私たちが悪さをしないように目の届く範囲に置いておきたい、と」

ジトッとした流し目でモニターに映るすずかを見るアイル。すずかはわたわたと両手を振って『違う、違う、誤解だよ!』と慌てて訂正する。アイルは深く溜息を吐いて「そうかしら? そもそも私がオーケーを出しても、王は絶対に聞きませんわよ?」と、自分たちマテリアルの行動決定権を持つリーダーであるディアーチェの名を出し、すずか達からの提案を受け入れないと強調した。

?―?―?―?―?―?

「――へっへ〜ん♪ アイルの氷結魔法なんて、ボクには全っ然通用しないよ〜だ!」

「ありえませんわ、この私の攻撃が通らないなんて・・・」

消えかけている残滓アイルに向かって勝利のVサインを向けて満面の笑顔を浮かべるレヴィ。とは言っているもののレヴィも余裕で勝ったわけではない。残滓アイルはオリジナルのアイルよりかは魔力出力も低く、実力としてもレヴィよりは弱い。

(あぅ〜、ホントは痛かったし危なかった。むぅ、偽者のクセに頭が良いからタチが悪い魔法ばっか使ってくるし)

「このまま消えるなど、律のマテリアルとしてのプライドが許しませんわ。せめて相討ちを・・・!」

残滓アイルが“エレシュキガル”を装着している両手をレヴィへと向け、「ムンム!」とレヴィを囲うように球体状に氷の鏡が10枚と展開。レヴィは「もうこの手は食わないぞ!」と防御力を犠牲にして機動力に優れたスプライトフォームへと換装。

――イガリマ――

残滓アイルより放たれた6発の冷気の魔力弾が、レヴィを囲う氷の鏡の中を高速反射しながら飛び回るが、それよりも早くレヴィは高速移動魔法スプライトムーブで脱出し、「スライサーフォーム!」“バルニフィカス”を大鎌形態へと変形させ、「光雷斬!!」発生している魔力刃での直接斬撃を振るって、残滓アイルを袈裟切りに裂いた。

「こんな・・・!」

今際の言葉は最後まで発せられることなく途切れた。残滓アイルはようやく消滅し、「はぁぁ。アイルみたいにちょっとしつこかった」と首をコキコキ鳴らした。そこに『レヴ
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