暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos53決戦直前/たった一つの冴えたやり方〜VERSUS〜
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細める。瞳に宿るのは憤怒一色。映るのは「フラムの断片か。忌々しい」と吐き捨てるほどに不愉快だったフラムの残滓。魔法陣の足場に佇んで虚ろな目をした残滓フラムが「敵基補足であります」と臨戦態勢に入った。

「子鴉、話が終わったのなら切るぞ!」

『もう1個大事な話があるんやけど、それはまた後で伝えるな』

はやてとの通信が切れ、ディアーチェは改めて残滓フラムに向き合い、「早々に潰してくれるわ。覚悟せい、塵芥めが」戦闘に入った。

?―?―?―?―?―?

「ブラストファイアァァーーーッ!」

「アウラール!」

残滓シュテルの“ルシフェリオン”より発射される火炎の砲撃。フラムの“タラスクス”・スナイピングフォームの銃口より炎のランスが放たれ、真っ向から砲撃と衝突。2基の間で起こる爆発と黒煙。
フラムは足元に展開している魔法陣を蹴り、足裏より炎を噴き出させてミサイルのように爆炎に突っ込み、砲撃発射体勢のままでいた残滓シュテルへと最接近して、「ウィル・オ・ウィスプ!」火炎弾を連射。

「っく・・・!」

「前々から思っていたことを、偽者である貴様にぶつけるであります!」

火炎弾の直撃を受けてよろけた残滓シュテルへとそう言い放ちながらフラムは、銃剣形態スナイピングフォームの“タラスクス”の刃を残滓シュテルへと突き刺し、「アゲマントッ!」零距離の火炎砲撃を撃ち込んだ。残滓シュテルはその一撃で消滅した。

「火炎はフラムの専売特許だったでありますのに、どうしてシュテルまで炎熱変換を得たのか納得できないであります。私の魅力、半減でありますよぉ・・・」

落下する前に魔法陣の足場を展開して降り立ったフラムが溜息を吐きながらそう漏らした。そんなフラムに『フラム。そっちは片付いた?』アリサから通信が入った。すでにアースラ組の残滓討伐が始まったことを戦闘開始前に聞いていたフラムは「当たり前であります」と胸を張って答えた。

『さっすがフラムね。でさ、さっきの話の続きなんだけど』

「手短にお願いするであります。屑物はまだ他に居ますから」

『あたし達みんなで相談して決めたんだけど、あんた達の今後の話について。あんた達、U-Dを止めた後、どうすんの?』

「私たちの今後でありますか?・・・判らないであります。私は王下四騎士が一、フラム・ザ・リヴェンジャー。陛下の命がままに動くでありますゆえ」

フラムには自分の考えは必要ないと考えている。騎士は従い護る者。その一念で王であるディアーチェに従い、王と仲間を護る騎士として生きている。それゆえに今後のことなど王の考えのままとしていた。

『あー、やっぱ王様に許可が居るかぁ。はやての説得に掛けるしかないわね』

アリサが腕を組んで唸っている様を見て「一体何を企んで
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