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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos53決戦直前/たった一つの冴えたやり方〜VERSUS〜
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・、むしろ、逆です」とシュテルが咳き込みながら言う。四騎士が弱々しく手を伸ばし、ディアーチェの手に触れた。
「っ!? おい、貴様ら! 何を、何をしておるか! やめい! 魔力を、貴様らの魔力を我に流し込むな!」
四騎士が取った行動。それは自分たちを構成している魔力の全てを王であるディアーチェに渡すこと。ディアーチェは手を振り払おうとするも、やはり決死の行動を取っている四騎士を邪険には出来ないようで振り払えない。ただ、「頼む・・・やめてくれ・・・」懇願めいた言葉を発することしか出来ない。
「我々はもう・・・この体で・・・戦うことが出来ません・・・」
「だから、陛下に・・・託すのでありますよ・・・」
「私たち・・・の・・悲願・・・そして・・・」
「王様の夢・・・、砕け得ぬ闇を手に入れて・・・ホントの・・王様に・・なる・・こと・・・」
「たわけめが! 王ひとりになんの意味がある! 貴様ら――臣下が居ってこそ、我は王足り得るのだ! 許さぬ、絶対に許さぬぞ、こんな夢半ばで消えることなど! 魔力の供給をやめよ、今すぐ! これは、王命ぞ!」
「申し訳ありませんが・・・王命であろう・・と・・・聴けません・・・」
「王・・・。あなたが王でなければ・・・私たちもまた・・・臣下足り得・・ないの・・ですわよ・・・」
「・・・私たちの力と・・・」
「ボクらの夢・・・王様に・・・全部預ける・・から・・・」
薄らと消えていく四騎士から託された夢・願い・思い、そして彼女らの力と魔力。ディアーチェの「もうやめよ・・・!」という制止も空しく・・・
「一緒に行きましょう・・・、U-Dを・・止めるため・・・に・・・」
「・・・私たちは、共に在る、でありますよ・・・」
「どうかご武運を・・・」
「負けないでね・・・王様・・・」
シュテル、レヴィ、フラム、アイルは消滅した。いや、ディアーチェの内へと流れ、彼女と1つとなったのだ。しかしディアーチェにとってそれは「う、うぅ・・うあああああああああああああ!!!」ひとりとなったことと変わりはなかった。
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