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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos53決戦直前/たった一つの冴えたやり方〜VERSUS〜
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めて・・・!」

弱々しいながらも目を開けたレヴィは、懸命に腕を振るって伸長した魔力剣での直接斬撃魔法・雷刃滅殺極光斬を発動。戦闘不能間近であるにも拘らず反撃してくるとは思いもしなかった砕け得ぬ闇はその一撃をまともに受け、再度雷光爆発に呑み込まれた。そしてレヴィもまた魔法陣へと墜落。シュテル達と同じように戦闘不能となった。

「うぐ・・うぅ、う・・・うわぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!」

雷光爆発が晴れ、砕け得ぬ闇がその姿を現した。両手で頭を抱え込み苦しそうに呻き声や叫び声を上げている。そして何を思ったのか魄翼を無数の針へと変え、それらを倒れ伏している四騎士の全身を貫いた。

「・・・っ? あ、ああ・・・・ああああ・・・!」

砕け得ぬ闇の色彩が白へと変わり、人格もまた元に戻る。そして彼女は、自分が仕出かした破壊の痕跡――四騎士の撃破を目の当たりにしてショックに目を見開いた。小さく「もう、嫌だ・・・こんなの・・・」今にも泣きじゃくりそうな表情を浮かべ、逃げるかのようにその場から飛び去って行った。

「シュテル! レヴィ! フラム! アイル!」

とここで、シュテルとアイルが撃破されたことでようやくバインドから抜けられたディアーチェが魔法陣へと高速で向かい降り立った。今にも消滅しそうな4基に「しっかりせい、しっかりせぬか・・・!」弱々しく、信じられないことに泣き出しそうな声色と表情でそう叱咤した。

「ディアーチェ・・・、U-Dは・・・?」

「貴様らの策が上手く決まり、致命打を受けて逃げ去ったわ!」

本当は違う。致命打とは程遠いダメージしか、与えられなかった。

「へ、へへ・・・やった・・・やっぱしボクはさい・・きょーだ・・・」

「やりました・・わね・・・レヴィ・・」

「さすが・・でありま・・す・・・」

「うむ! よくやったぞ、レヴィ! フラムもアイルも、シュテルもだ! 褒めて遣わす! 胸を張れ」

それを知らないレヴィやフラム、アイルに、ディアーチェは涙声にならないよう努めて、声を張って四騎士を褒めた。そして「すぐに見つけだし、我の支配下に置いてくれるわ!」とディアーチェがそう言うと、「ならば、早く・・・行ってください」とシュテルが先を急かす。レヴィも「うん・・・ボクら・・・いいから・・・」自分たちを置いて行くよう告げた。

「良くはなかろう! 今なら、魔力を補給すれば貴様らもまだ助かる! 待っておれ、今すぐに我が魔力を分け――」

「ダメ、であります・・・それでは・・・陛下が、困るで・・すから」

ディアーチェが魔力を分け与えようとするのをフラムが止める。続けて「です・・わ・・・。それでは・・・U-Dを止め・・・られ・・せんわ・・・」とアイルも拒絶した。そして「ええ・・
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