憎悪〜
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・・・皆と合流し、俺達は奥へ進んでいく。どうやら先程まではレプリカ大地を支える外側だったようで・・・
「うわー!」
「大地が・・・生まれようとしている」
よく見通しが聞く場所にでると、一つの大陸があった。
「まだ生成途中のようですね」
「ホド・・・か。姉上のレプリカを見た時と同じだな。レプリカだってわかってても情が出ちまう」
「ま、それが当たり前なんだろうな」
知也が遠くを見ながら言う。
「ガイ。大丈夫か?」
「・・・ああ、大丈夫だよ。俺は迷わないさ。俺の故郷はもう俺の記憶の中にしかないんだ」
奥には何か色々な瓦礫があり、ガイは辺りを見渡している。
「ここは・・・」
ガイが目を見開く。
「ガイさん?」
撫子の言葉に答えるかのようにガイが呟く。
「ここは・・・俺の・・・」
「え?」
ガイは端にあった部屋のような場所に駆け寄る。
「やっぱりそうだ。・・・俺の屋敷跡だ」
「そうなのか?」
「・・・でも、ホドのレプリカだし、おかしくはないか」
俺が言うとガイは頷く。
「そうか、ここは本当にホドなんだな」
「・・・師匠と戦うの、嫌か?」
「違うよ。もう二度と戻れないと思ってた。だから、不思議な気持ちなんだ」
それを聞いてティアが辺りを見る。
「そうね。私も・・・初めて自分の故郷に来たのよね・・・」
「私、フォミクリーという技術を嫌いになれませんわ。使い方次第では素晴らしいことができそうですもの」
「なんでもそうだと思いますよ。全ての道具は素晴らしいことにもくだらないことにも使える」
「預言だっておなじだよな」
「ルーク・・・うん、そうだと思うよ。ユリア様は預言通りに進めばいいなんて思ってなかったんじゃないかな」
「でも、ユリアは破滅が詠まれた第七譜石を隠してたな」
黒羽の疑問にティアは推測で答える。
「人は死の前では冷静ではいられない。だからかもしれないわ」
「・・・」
俺は頬を掻く。
「ユリアは預言を覆して欲しかった・・・?」
「・・・そうか。七番目の譜歌は・・・」
「ティア?」
「・・・思い出したの。私が兄さんから初めて譜歌を習った日のことを」
ティアは考え込むようにうつ向く。
「兄さんは言っていたわ。ユリアは・・・預言を覆して欲しいと願っていた。ユリアは世界を愛していた。・・・譜歌は世界を愛したユリアがローレライに捧げた契約だって・・・」
「ヴァンは世界を新たに創ることでユリアの願いを叶えようとしたのか・・・」
「・・・でもローレライは兄さんに賛同していない」
その時ジェイドが何かに気付
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