第五章 楽園
第9話 球技祭
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、士道!はいお茶!」
士道は凜袮からもらったお茶を一気飲みし、ハァと息を吐いた。
凜袮「ご飯はみんなで仲良く食べましょ。食べ物を粗末にしたら、許さないから……」
……余談に過ぎないが、
その時の凜袮の笑顔は、とても怖かった。
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〜上条side〜
結局、入賞はしたが総合優勝は逃したので、みんな悔しそうだった。
出てない俺と士道が言える立場じゃねぇけど。
珠恵「はいはーい。体をいっぱい動かした後は中間テストがありますからねー。みなさん、しっかり準備してください」
みんなの嫌そうな声を最後にホームルームは終了した。
げっ……全く勉強してねぇや。
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〜士道side〜
なぜだろう……最近凜袮をよく目で追ってるような気がする。
あ、凜袮だ。踊り場で何して……
……よっぽど悔しかったんだな、球技祭の結果が。
上条は掃除当番で今はいないし、話しかけるか。
士道「よ、よう。凜袮……」
凜袮「あ、士道……またデートのお誘い?」
士道「う……正解」
凜袮「……本当に私とでいいの?他の子を誘った方が……あ、鳶一さーん」
廊下を歩いていた折紙に話しかけた。
折紙「……何?」
凜袮「士道がデートの相手を探してるんだって」
折紙「そう。なら私で決まり」
士道「いやいやいや……」
折紙「嫌なの……?」
士道「へ?あ、いや……嫌じゃないけどさ……」
折紙「なら決まり」
ここで士道が打って出た対策、それは
身の危険が危ないので凜袮と三人でデートすることだ。
幸い、折紙はそういうことでデートすると思ってたらしく、あっさり三人でのデートが決まった。
ちなみに三人がどこへ向かったかというと、
テストが近いということで優等生の折紙の家に行くことになった。
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その頃、上条はと言うと、
上条「不幸だ……」
と、いつもの2倍増しの絶望オーラを漂わせて帰っていた。
掃除をすれば机につまづき、近くにいた女の子を巻き込んで倒れてしまい、起き上がってみると鼻と鼻が触れて、唇を少し近づけばキスするぐらいの距離まで近づいて、それを見たクラスの男子と女子から制裁を受けたのだった。
第三者から見た女の子の顔は満更でもなかったのが分かるはずもなく、制裁を受けた上条は掃除を終えてトボトボ帰ってきていた。
要するに、
彼の不幸は衰えを知らないのだ。
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