第五章 楽園
第9話 球技祭
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なぁ!萌えてくるよなぁ……」
上条「知らねーよ。ってか着くなりその感想はないだろ」
士道「そもそも″もえ″の漢字が違うだろ!」
ダメだこいつ……
そろそろグラウンドの方に顔を向けよう。変態の顔は見たくない。
お、凜袮発見。
相変わらず凜袮は可愛いな。
それにすごいや。適確に指示を出してる。
って、同点じゃねぇか!それも後半に入ってて残り五分。ヤバイなこりゃ。
殿町「げほっげほっ!」
士道「な、なんだ!?」
砂埃がこちらへと流れてきたのだ。咳き込むのも無理はない。
岡峰「あらぁ?今咳したのって殿町くんですかぁ?」
いつの間にタマちゃん……じゃなくて岡峰先生がここに……
殿町「へ?」
岡峰「やっぱりそうです。具合が悪そうなので保健室に行きましょう」
殿町「いや、俺は大丈夫ですから……」
岡峰「ダメです!さっき咳をしてるの聞いてましたからね!」
殿町の弁解も虚しく連れて行かれた。自業自得だな。やっぱり嘘で結核って言ったのが間違いだったんだなよ。
と、突然「おおー!」という歓声が聞こえた。
ナイスパスカット。
あちゃー、凜袮がマークされてる。ラクロス部の凜袮にパス出したいのは分かるが……これじゃあ……
お?凜袮がマークしてる人を振り切った。
凜袮「こっち、お願い!」
士道「打てー!凜袮ー!」
凜袮「これで……せいやー!」
凜袮が打ったボールは、ゴールへと吸い込まれていった。
その時の凜袮の顔は、とても輝いていた。
ーーーー
ーーー
ーー
ー
昼飯の時間になった。応援してても時間が経つのは早いな。
十香「む、遅いぞ。シドー、当麻。腹が減って先に食べてしまっていたぞ」
士道「そうだな。身体を動かした後の食事はおいしいからな」
十香「うむ!凜袮の弁当はいつに増してうまいぞ!」
凜袮「ふふ……ありがとう」
と、十香の褒め言葉とほぼ同時に折紙は、
折紙「士道、あーん」
士道「え……?」
士道に玉子焼きを差し出した。
折紙「あーん」
士道「ちょっ……」
十香「む!貴様何をしている!?」
折紙「あなたには関係ない」
上条「まあまあ二人とも落ち着けって」
十香・折紙「「うるさい!!」」
上条「(°_°)」
凜袮「あれ、当麻。どうしたの?」
上条「いや、何でもない……」
凜袮「?」
先程の一連の会話を聞いていなかったのか、しょんぼりする上条に凜袮は首を傾げていた。
その頃士道は十香も参戦した『あーん』攻撃を受けて、喉を詰まらせていた。
士道「ーー!!」
凜袮「し
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