SAO編−白百合の刃−
SAO19-黒氷の涙
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本当に似合わないよね。性格も外見もやり方も言葉も思考も中途半端。キャラが定まらなくてつまんないわね。嫌いだわ」
「黙れ! そんな減らず口を叩いていいのか? 今なら許してあげてもいいんだぜ。ただし、泣きながら謝るんだな! 無理だよな! お前みたいな氷の女は機械のようにスクラップされるのがお似合いなんだよ! 孤独になって死ぬのがお似合いなんだ、このクソ女が!」
…………。
そうね……。
そんなことするくらいなら、死んだほうがマシ。貴方の言うことなんかは拒絶して、抗って……死んであげるわよ。
それに惨めに謝っても殺すくせに、なにを言っているんだか。
悪運に巻き込まれた時点で、もう私の命なんてないようなものよ。
「さぁて……そろそろ痛めつけて殺さないとなぁ、麻痺が解除される前にお前の叫びでも堪能してやるよ!!」
「っ……」
ストロングスの持つ斧は左頬に食い込み不愉快な痛みが走る。声を上げてしまえば彼は私をおもちゃのように満喫する。
そんな屈辱は受けたくはない。だったら、死ぬまで抵抗してやる。ストロングスの思い通りには絶対にならない。
「どうした、あぁ? 我慢してねぇでよぉ、悲鳴でも上げろよな!」
彼の左足が腹に踏み降ろされ、両手斧で顔面を斬っては右足を蹴り上げて、彼は奇声を上げるとともにやりたい放題に痛めつけ堪能している。
それによって確かなダメージが加算されていく。嫌な電流が走って気持ち悪いのを感じた。でも、それ以上に彼の気味悪い笑い声が目障り。声を漏らさないように歯を食い縛り、麻痺が治るまでひたすら耐え続けることで、私は抵抗した。
「なんだよ……我慢しているのか? これだから氷みたいなお前が嫌いなんだよ……気味悪い」
「貴方だけには……言われ……たくないわねぇ」
一度、左頬に食い込む斧を抜くと今度は右足を突き下ろしてきた。私のHPバーはイエローゾーンへと減らされる。危機的な状態になっても麻痺は治らない。
「本当に可愛げねぇな。誰がお前みたいな奴を好くんだよ」
この世に及んで、なにをバカなことを言うのかしらね。
「別に……私は誰にも……好かれたく、ないわよ」
貴方ならわかるでしょ。私のことを殺意を沸かせるような目には何が映った?
「まさか私のこと、何も知らなずに嫌っていただけなの? やっぱりバカで低能の気持ち悪い吠えるだけの犬ね。私を屈辱させたいのなら、もう少しマシなやり方をしたらいいんじゃない?」
「なんだと?」
所詮は一人ではなにもできない愚か者。敵意ばかり向ける貴方に、得られる物なんて限られているわ。私が手に入ったとは言わない……が、ストロングスも得られる物なんてないわ。
根拠関係なく、そうできているのだから。
「特にストロン
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