第10話 衝撃事実発覚!? 殺戮執事はむせ返り、仁王は頭を下げる
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学旅行中に川神学園と交流戦をやるんだよ」
この言葉を聞いた士郎は、いやな予感がした。
「その交流戦で15歳以上25歳未満の条件で助っ人を最大2名まで呼んでいいという事に成って「帰ります」おい!?ちょっと待て!いや待ってくれ!!」
いやな予感が当たり、鍋島の説明の最中にも拘らず帰ろうとする士郎を、何とかして引き留めようとする鍋島正。
「何を待てと言うんです?どうせ、その助っ人とやらに入ってくれと言うのでしょう?」
「おう!って!だからちょっと待ってくれって!?」
「俺が争い嫌いなのは、鍋島さんも知ってるはずです!」
そう、士郎は争い嫌いだ。自身の事は兎も角、知り合いが侮辱を受ければ喧嘩っ早くなるが、それ以外は基本的に話し合いで解決させたがるのが、士郎と言う男なのだ。
ただのスポーツなら兎も角、スポーツを名目にした戦争ごっこなど、もってのほかと言うのが士郎の意見だ。
「それは、理解してるが・・・なぁ、この通りだ!」
鍋島の要請に露骨に嫌がる士郎を見て、彼は最終手段として士郎に向かって土下座をしたのだ。
それを見た士郎はため息をついた。
「卑怯ですよ。それは・・。そんな風にされたら、断れないじゃないですか」
その言葉を耳に入れた鍋島は、即座に顔を上げる。
「じゃ、じゃあ、受けてくれんだな?」
「条件が有りますが・・」
「素性をばらすなってんだろう?それくらいお安い御用だぜ!」
「それに得物です。自前のを用意すればいいんですか?」
「いんや、こっち――――と言うより、奴さんが用意してくれる事に成ってるんだよ。ヘルシングさんよ、そろそろ復帰して説明してくれや」
鍋島の言葉に、少ししてから反応したヒューム・ヘルシングは、舌打ちを漏らしつつ説明しだした。
「揚羽様が担当している軍事鉄鋼部門で、新たに開発された可変式ブレードライフルの試作機のテスターを探している時に、この話を耳に入れた俺が協力を申し出たんだ」
「つまりそれを使えと?」
「「そうだ」」
一度引き受けたものだから、やりたくはないがやらないとなと思いつつ、もう一度深いため息をついた士郎だった。
因みに、この会談後、カラカル兄弟との夕食の席では大いに盛り上がり、その辺で気分を切り替えるのだった。
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