第10話 衝撃事実発覚!? 殺戮執事はむせ返り、仁王は頭を下げる
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だから、若いころマープルさんを口説いては玉砕しを繰り返したんですよ」
「っ!?!?!?!?!?!?!?!?がほっごほ、げほごほ、がっ、ごっ、ごほげほ」
ヒューム・ヘルシングが噎せた。しかもかなり動揺した表情のまま。
かつて、こんな殺戮執事を見た事が有っただろうか、いや、無い。雇い主である九鬼帝ですらないだろう。見た事が有る人物が居るとすれば、若き頃からの旧知の仲である序列2位のミスマープルか、序列3位のクラウディオ・ネエロの二人くらいだ。そして、二人からしても珍しい事態であろう。
「ごほっ、げほごほ・・・・・・ん、んん。おい、貴様――――士郎。その事をどこで知った!!?」
事既に遅しではあるが、取り繕い終えたヒュームは士郎に聞き出すように迫る。
「半年ほど前に、マープルさんが衛宮邸に客として来店なさった事が有るんですが、その時に酔ってしまわれまして、聞いても居ないのに自分の若いころの話をし始めたんですよ」
(あと、何故か知らないけれど、最近の若者は情けないとか、最近の若者が皆、帝さんか俺みたいだったらいいのにとかも言ってたんだよな?)
「ま、まさか!?その時に!??」
「はい、聞き出す気は無かったんですが、自分は昔ミスロンドンに選ばれた事が有るとか、その前後で何度もヒュームさんに口説か「っ!?!?!?」(←これヒューム)れたとか、かなりやんちゃしてたとか、ヒュームさんは2年間ほど中二病だった「っ!?!?!?!?!?!?!?!?!?」(←これもヒューム)とか、聞きましたけど?」
「・・・・・・・・・」
士郎の話を聞き終えた時、ヒュームは非常に珍しく上の空だった。気落ちしすぎて、悟りに至った仙人の様に。
それを横目で見ていた、鍋島と雫はひそひそ話を始めた。
(なんか、あんな気の抜けた奴さんを見るのは初めてじゃねぇか?)
(そうですね、何と言うか憐れみを感じてしまいますね?)
言いたい放題――――いや、思いたい放題である。
「ま、まぁ、言いたい事もある奴がいるかもしれねぇが、とっとと本題に進もうぜぇ」
鍋島の言葉に士郎と雫は座敷上に上がっていった。
暫くしてから、ヒュームも気落ちしながら続いた。
本当に珍しい姿である。
−Interlude−
「それで本題とは?」
四人とも、座敷に着いた後に士郎が、鍋島に直截に尋ねた。
因みに、今もまだヒュームは意気消沈中で、気味が悪い位に大人しい上に、存在感が薄らいでいる。
重ねて言うが、実にめずらしい姿である。
「おう、この話の前提として、言っておかなきゃならねえ事が有るんだがよ。来週の日曜日を挟んだ金、土、日、月の3泊四日の天神館の修
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