第10話 衝撃事実発覚!? 殺戮執事はむせ返り、仁王は頭を下げる
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lude−
鍋島の誘導により、予約してあると言う部屋へ向かう士郎と雫。
「おっと、着いたぜ。その襖を開けたら、もう一人いるからよ」
その様に誘導され士郎は、襖を開けた。そこには―――。
「フン。やっと来たか、士
ピシャン!!
中に居た人物が言い終える前に士郎は、襖を壊れないことを前提とした最高スピードで、何の迷いも無く閉めた。
そして、後ろにいた鍋島に向き直る士郎。
「鍋島さん。部屋或いは宿を間違えたんじゃないですか?」
「いや、ここで―――」
「いいえ!絶対に違います」
この宿を部屋を借りたのは鍋島本人にも拘らず、士郎はそれを断固として否定した。
「此処はいわば、人外魔境のような場所ではありませんか!」
「いや、だがな―――」
「中に居たのは、人ではありませんでしたよ!一睨みで人を射殺せそうな金色の獅子でしたよ!!」
「だがな、それ―――」
「獅子は一角馬と並んで可能性の象徴とされていますが、中に居るあれは別です!」
遅くなったが言っておく事が有る。士郎達がいる場所はすでに室内で、襖だけで隔てているだけで、士郎の言う金色の獅子にも勿論、会話内容は筒抜けだ。
「しかしだ―――」
「あれは、多くの可能性を悉く蹂躙し嬲り殲滅する野獣――――いや、魔獣ですよ!更には、今の若い人たちがほぼ全員赤子にしか見えないと言う病気を患っているんです。此処は大人しく、獣医に任せた方が無難ですよ。ええ、確実に!!!」
最後士郎が言いきった直後に、いつの間にか後ろに来ていたヒュームが士郎に向かって蹴りを放つ。
だが――――。
ギィン!!!
ヒュームの蹴りと、士郎を守る様に懐から抜き放った雫の小太刀の峰が、ぶつかり合った。
「ふん。相変わらずの技工の冴え・・・か」
「いくら貴方様であろうと、何人たりとも若への攻撃は許しませんよ」
自身の蹴りを容易に受け止めた雫に対して、彼からすれば珍しい位に素直に褒めるヒューム。
対する雫は、今は石蕗和成の代わりの士郎の護衛であり、何よりも士郎命の彼女の眼前で、それを許すはずがないのだ。
両者とも度も、直に攻撃意思を霧散させる。
「ありがとう、雫。危ないじゃないですか、何するんです!?」
「フン、別にかまわんだろう?それよりも小僧、よくも言いたい放題言ってくれたな!更にはこの場から背を向けようとは、それが貴様の十八番だったのか?」
「これは立派な戦略的撤退です。何時何時でも、前にしか行かないヒュームさんと俺は違うんです」
そして、一呼吸置いた後に士郎はとんでもない爆弾を零す――――いや、落とす。
「そんなん
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