第10話 衝撃事実発覚!? 殺戮執事はむせ返り、仁王は頭を下げる
[1/4]
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
京都の観光名所の一つ、決闘の地から離れた士郎達は、待ち合わせ場所に戻ってきた。
そこで・・。
「おう、やっと来たか」
そこには白いスーツと白い帽子に身を包んだ、がたいの良い中年男性が立っていた。
この男性の名は、鍋島正。川神院の元門下生で、現在の総理大臣の同期。若いころは武道四天王だったこともあり、仁王の異名が付いたほどの古強者だ。
今は福岡県に建てた、天神館と言う高校の館長(学園長)を務めている。
「一応、先に来ていたんですが、あそこでちょっとした騒ぎになっていたので、遅れました」
「カラカル兄弟と松永燕との決闘だろぉ?お前さんが、乱入するちょっと前に俺も観戦してたが、ゲイル有利に進んだのも驚いたが、気まで扱えたなんて知らなかったぜ」
「俺が7年前に教えたんですよ」
「ほー、詳しく聞きてえが、ここで立ち話しすぎると、今回の俺以外のもう一人が機嫌を損ねちまうだろうし、車内で話そうぜ」
顔をくいっと曲げた先に白いベンツが有った。
鍋島の提案に、士郎達は首肯で表し、車内に乗り込んでいった。
−Interlude−
「成程なー、それからの交流かー」
現在士郎達は、鍋島の運転により、彼自身もたまに使う隠れ名宿泊店に向かっている。
「はい、そうですね。特にゲイルからは呼び捨てにしてくれと言われているので。年は離れていても自分たちはもう、親友だろう?と」
この様に言われた時士郎は、正直嬉しかった様だ。
行く先々で、何時もの天然ジゴロぶりをいかんなく発揮して、士郎のこれまでの人生で年齢差関係なく、男友達が異様に少ないのだった(モテすぎて、妬まれるは日常茶飯事。時々により憎まれることもある)。因みに、年が長女と同じ位にも拘らず、九鬼帝からも親友呼ばわりされている。
「はは、アメリカ人らしいじゃねえか。しかしながら、松永燕が押されてるのには驚いたぜ」
「確か、ゲイルの対戦相手の女の子ですよね?」
「おう、俺んとこの天神館で一番強かったんだが・・・まだまだしごき方が足らなかったのかね?」
「あの年では十分強い方では?」
「そんな気はねえんだろぉが、お前さんが言うと嫌味に聞こえなくもねぇぞ?11の時に、天下五弓に選ばれ、12の時に武道四天王にえらばれてんだからな」
「どちらも即座に、お断りさせていただきましたけどね」
「こんなに強えぇのに、勿体ねえなぁ・・・おっと、見えてきたぜ」
鍋島の言葉に釣られてみるとそこは、都市部から離れた林の中に一軒だけが建っていた。
「じゃあ、ここからは見ての通り歩きだからよ。降りてくれ」
その言葉に、また首肯で返事を表し、車から降りた後に宿に向かって行った。
−Inter
[8]前話 前書き [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ