一時の幕間
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決した後の私とのやりとりによってロビンフッドを消す必要があったのだろう。口封じが必要なのは誰だ?
鍵とはなるのはやはり【赤いやつ】という言葉。赤いやつ………………まさかな。
(ここで考えも仕方ない)
一旦部屋へと戻ることにしよう。先ほどから倒れているマスターを担ぎ上げ出口へと向かった。鞘を投影したことにより限界がきたのだろう。勝敗が決した時には気絶して倒れてしまった。
「いまはゆっくり休むがいい、マスター」
ただし起きた時には色々と聞きたいことがあるため覚悟はしておくんだな。
「ねえ、士郎って私のこと好き?」
「えっ?」
ある日セイバーとの稽古を終えお茶を飲みながら居間で休んでいると遠坂が突然こんなことを聞いてきた。
「ああ。俺は遠坂が好きだぞ」
少し驚いたが質問に答えると遠坂は顔を真っ赤にして
「そ、そう。私もよ…………」
蚊の鳴くような声で言う。…………改めて言うとなんか照れくさいな。顔が熱い。多分今俺の顔は真っ赤になっているだろう。
一方遠坂は気を取り直したのか次の質問を投げかけてきた。
「じゃあ、セイバーのことは嫌い?」
「そんなわけないだろ」
「そう…………よかった」
即答で答えると遠坂は納得したようで微笑んだ。俺がセイバーを嫌いになることなどあり得ない。彼女には返しきれないほどの恩があるからな。
「なら、セイバーを抱きなさい」
「へっ?」
突然の遠坂の言葉に停止する。抱くってセイバーを?俺が抱くってそのつまりあれだよな。
おたがいふくぬいではだかになってからだをよせあってキスしてからだをかさねてそのまま。
………………………待て待てそんなわけないだろ。
「えっと…………抱くってどういう意味だ?」
あっ、もしかしてセイバーを抱っこしろって意味かもしれない。いや、そっちの方がどう考えたって正しいよな。
「ちなみに男女の関係でやることだから」
「はい!?」
つまり、遠坂はセイバーとそういうことをしろと言っている。頭の中にセイバーの奇麗な顔とか金色でさらさらの髪とか華奢な身体とか滑らかそうな肌とか柔らかそうな唇とかつつましげな胸のふくらみとか、なんかこういろんなものが頭の中を飛び回り、ぐるぐるどんどんと騒がしく動き回って、そういったすべてが俺の顔面を真っ赤に染め上げていって、そんでもってそんなことできるかぁっっってなことを脳内で叫びつつ
「じょ、じょ、冗談だよな!?」
「……予想通りの反応を返してくれてるところ悪いけど貴方セイバーの気持ち考えた
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