暁 〜小説投稿サイト〜
ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第1部 ゼロの使い魔
第8章 土くれのフーケ
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
てどうするの!器用ね!」

ルイズは憮然とした。

「あなたって、どんな魔法を使っても爆発させるんだから!あっはっは!」

ルイズは悔しそうに拳を握り締める。

「さて、私の番ね……」

キュルケはルイズと同じように『ファイアーボール』の呪文を詠唱する。

杖の先から火の玉が出て、ルイズを襲う…はずだった。

しかし、ルイズの前にウルキオラが響転を使って現れた。

一瞬で移動したウルキオラに、3人は驚いている。

ウルキオラは片手を振るって『ファイアーボール』をかき消した。

「お前の負けだ。ルイズ」

ルイズはしょぼんとして座り込み、地面の草をむしり始めた。




フーケは、中庭の植え込みから一部始終を見守っていた。

ルイズの魔法で、宝物庫の辺りの壁にヒビが入ったのを見届ける。

いったい、あの魔法はなんなのだろう?

唱えた呪文は『ファイアーボール』なのに、杖の先から火球は飛ばなかった。

代わりに、壁が爆発した。

あんな風にモノが爆発する呪文なんて見たことがない。

フーケは頭を振った。

それより、このチャンスを逃してはならない。

フーケは、呪文を詠唱し始めた。

長い詠唱である。

詠唱が完成すると、地面に向けて杖を振る。

フーケは薄く笑った。

音を立て、地面が盛り上がる。

土くれのフーケが、その本領を発揮したのだ。




「残念ね!ヴァリエール!」

勝ち誇ったキュルケは、大声で笑った。

ルイズは勝負に負けたのが悔しいのか、膝をついたまましょぼんと肩を落としている。

そのときである。

背後に巨大な何かの気配を感じて、キュルケは振り返った。

我が目を疑う。

「な、なにこれ!」

キュルケは口を大きくあけた。

巨大な土ゴーレムがこちらに歩いてくる。

「きゃあああああああ!」

キュルケは悲鳴をあげて逃げ出した。

(隠れている奴がいるのはわかっていたが、なぜこのタイミングで出てくる?)

ゴーレムの肩に乗っている人間を見て言った。

壁を攻撃し、穴を開けた。

(放っておくわけにもいかんか…)

ゴーレムに人差し指を向ける。

「虚閃」

虚閃はゴーレムを捉え、股から上を吹き飛ばした。

虚閃の威力を改めて見たルイズたちは呆然としている。

ゴーレムの肩に乗って居た人間は穴の中に入ったようだ。

ウルキオラは響転を使い、キュルケとルイズを回収する。

そして、タバサのウィンドドラゴンに向けて2人を投げ飛ばした。

そうこうしているうちに、ゴーレムが再生していた。

再び黒ローブのメイジを肩に乗せ、ゴーレムは歩き出した
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ