第32話 使い魔の一日
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の羽衣のレプリカが展示してあるよ。」
「私は小さい時に、膝の上に乗せてもらいました。吃驚ですよね。あんな物が空を飛ぶなんて!」
「あっははは。確かに、そうだよね。でも、今ある飛行機と原理は、同じなんだよ。」
ゼロ戦で驚いていたシエスタに、宇宙船を見せたらと思うと、司は声を出して笑った。
「そう言えば、新大陸に飛んでる飛行機を見た事あります。小さくて良く分からなかったけど、確かに竜の羽衣と形が一緒でした。」
「小さく見えるのは、高度が高いためだよ。トリステイン空港にいけば、近くで見れるよ。新大陸に飛んでいる飛行機は、300人乗りだから実物は大きいよ。」
「えっ!300人ですか?吃驚です。」
「フネが空を飛んでいる方が、不思議だよ。」
「言われて見れば、そうかも・・・。今、弟が船乗りの学校に行っています。」
「そうなの、だったらエクリプス社に就職すると良いよ。沢山の国に、行く事が出来るよ。曽祖父の武雄さんに相談すると良いよ。」
「はい、そう伝えときます。」
司はマルトーやシエスタと話しながらも、訓練に合わせた、特別メニューの朝食を作っていた。
Sideout
Side 司・一条
朝食を終えると、司は自分の部屋に戻り、装着型の量子電導脳を付けて、偏在の魔法で自分の分身を作り、各教室に向う。
本体は部屋に残り、自分の研究を続けるのだ。これは司の教え方が上手いので、オスマン学院長の依頼で、教員の補助をするためだ。
魔法人形(スキル二ル)を使わないのには、理由があった。魔法人形は、人間の血を元にその人間を外見、性格、能力すべてを完全に複製する事が可能であるが、その各経験値は本体に反映されないのだ。
魔法の練習も兼ねて、偏在の魔法を使っている。ただ偏在の数には制限があり、魔力量と並列思考の数によって、偏在の数が決まっている。虚無が使えて、幼い頃より魔法負荷で鍛えた司には、魔力量の心配はないのだが、光輝のように量子電導脳化はしていない。その為、装着型の量子電導脳で補助しているのだ。
光輝は魔法を教えるのに慎重であった。闇雲に教えると、魔法に頼りっきりになって改革が不十分になる恐れと、犯罪に利用されることを危険視していたのだ。
その辺を考慮して、司にさじ加減を任せている。司が変更したカリキュラムが、雛形となって各国の魔法学院のカリキュラムとなる予定だ。
放課後はまた、ルイズ達の訓練に参加して一日が終る。
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