第三幕その九
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「だからここはね」
「目を覚まして身体をほぐして」
「そうしてからですね」
「一日をはじめるんですね」
「そうするんですね」
「そうだよ、じゃあ今から体操をしよう」
こうしてでした、皆で朝から軽くでした。体操をしてでした。
目を覚まして身体をほぐしてでした、朝御飯を食べてお顔も洗って歯も磨いてでした。清々しい気持ちになってボタン=ブライトを探すのでした。
ですが皆で出発する時にです、カルロスがこんなことを言いました。
「今朝の朝御飯はお粥でしたけれど」
「オートミールだね」
教授がカルロスに応えます。
「あれはどうだったかな」
「はい、美味しかったです」
「それは何よりだよ」
「大麦も牛乳もよくて」
「炊く具合もね」
「よかったです、朝にああしたお粥を食べると」
それで、というのです。
「かなり元気が出ますね」
「朝のお粥はね」
それは何かと言う教授でした。
「普通の時に食べるお粥よりいいんだよ」
「お昼や晩に食べる時よりもですね」
「朝は起きたてて食欲があまりないよね」
「どうしても」
「けれどお粥だとね」
オートミールにしてみてもです、お粥ですから。
「食べやすいからね」
「すぐに食べられてですね」
「そう、エネルギーの補給になるから」
だからだというのです。
「いいんだよ」
「そうなんですね」
「そう、いいんだよ」
朝のお粥はというのです。
「とてもね」
「そうですか、だから今朝も」
「オートミールにしたんだよ」
「皆でそれぞれ好きなものを出すよりも」
「それも考えたけれどね」
それでもだというのです。
「今朝はそうしようってね」
「ううん、朝のお粥は」
「美味しくて量も食べられたね」
「僕お代わりしましたし」
「私も」
「僕もです」
他の四人も教授に答えました、一杯だけでなくお代わりもしたとです。勿論ドロシーとトトもお代わりをして食べました。
「そうしました」
「美味しかったので」
「朝は大事なんだよ」
教授はこうも言うのでした。
「早く起きてね」
「体操もしてですね」
「朝御飯も食べて」
「起きるだけじゃないんだ」
それが朝だというのです。
「起きてね」
「体操をして朝御飯をしっかり食べて」
「顔も洗って歯を磨いて」
「それからなんですね」
「特に御飯はね」
それはというのです。
「しっかりと食べないとはじまらないからね」
「ううん、そうなんですね」
「だからお粥も」
「いいんだよ」
しっかりと食べて、というのです。
「まして今日は一日中歩くことになるから」
「だからですね」
「余計にですね」
「そう、君達にしっかりと食べてもらいたかったから」
「オートミールですか」
「そ
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