第三幕その八
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「太ることはないと思います」
「うふふ、そうなのね」
「はい、私達の世界でも」
「だといいわ。そちらの世界ね」
「ドロシーさんも行かれたことありますよね」
「ええ、何度かね」
ドロシーもです、恵梨香達の世界に行ったことがあるというのです。
「かかしさん達と一緒にね」
「そうなのね」
「八条学園にね」
「私達の学園はどうですか?」
「とてもいい場所にね。特にね」
「特に?」
「面白い人達も多いから」
だからいいというのです。
「好きな場所よ」
「そうなんですか。ところで面白い人達って」
「僕達のことかな」
カルロスは恵梨香の言葉を聞いて言いました。
「それは」
「いえ、貴方達以外にもね」
「そうした人達がいるんですか」
「夜に大勢出て来るのよ」
「えっ、夜って」
「夜っていうとまさか」
五人はドロシーの今の言葉にもしやというお顔になりました、夜と聞いてです。
「妖怪とか」
「そうした人達?」
「うちの学園怪談話も多いから」
「夜に出て来る人達って」
「まさか」
「ははは、その話は今は中断してね」
教授が五人が怖いものを感じたのを見て笑ってこう言ってきました。
「今は楽しく食べてお風呂に入って」
「そうしてですね」
「今日は」
「そう、寝よう」
そしてというのです。
「明日は朝早く起きて」
「そうしてボタン=ブライトをですね」
「あの人を探すんですね」
「そうしよう、そして彼を探し出して」
そしてなのでした、教授はここでも彼のボタンを取り出してそのうえでお話しました。
「これを返そう」
「はい、是非」
「そうしましょう」
五人も教授に笑顔で応えてでした、そのうえで。
夕食を明るく楽しんでお風呂に入ってそれぞれのお部屋で寝ました。そして朝早く起きてなのでした。
教授は皆にです、こう言いました。
「さて、朝起きたからには」
「御飯を食べてですね」
「ボタン=ブライトを探すんですね」
「いやいや、御飯の前にだよ」
その前にだというのです。
「体操をしよう」
「ラジオ体操ですか?」
体操と聞いてです、恵梨香は教授にこう尋ねました。
「あれをするんですか?」
「まあそんなものだね」
「それするんですか」
「太極拳みたいな感じでするんですね」
神宝はお国の朝からお話しました。
「今から」
「そうだよ、朝起きてまずは」
軽くという感じで言う教授でした。
「身体を動かそう」
「はい、わかりました」
「じゃあ今から」
「これで目を覚ますのと一緒に」
それと共にだというのです。
「身体をほぐして」
「身体をほぐすんですか?」
「ずっと寝ていたら身体が固くなっているんだよ」
教授はこのことも五人に言います。
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