暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos52合流/和解〜Before a Decisive Battle〜
[9/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
が、「いいえ、ダメです」アミティエがそれを止める。キリエはギリッと歯軋りした後に背後に居るアミティエに振り返った。
「そんな思い詰めたような、悲壮感と責任感に押し潰されそうな目と表情をしたあなたを1人にさせるわけにはいきません。一体、何をやろうというんですか?」
「そんな目なんか、顔なんかしてない!」
「なら、そこのお手洗いに入って鏡で自分の顔を見てみなさい。酷い顔だって判りますから」
「っ! わたしはどうしてもエグザミアが欲しいの。さっき聞いたのよ。マテリアル達の話し声。システムU-Dの再起動が近いって。この意味、お姉ちゃんになら解るでしょ?」
「・・・ええ。再起動したら、今まで以上の魔力出力を得、世界の2つや3つ、滅ぼしかねません」
「そうゆうことよ。再起動したらホントに手に負えない怪物になる。その前にわたしが・・・!」
あくまで“エグザミア”を手に入れる為と、キリエは両手を強く握り拳にした。アミティエは深く息を吐いて「たった1人で何が出来るというんですか?」そう言い放つとキリエは、「オーバーブラストがあるわ」と返した。アミティエの表情が驚愕に染まる。
「何を馬鹿なことを言っているの! アレは一種の自爆行為! 下手をすれば未来に戻ることも出来ない体になります!」
「でも倒せるわ! それにね、お姉ちゃん。機械は年下の方が性能は上なのよ。お姉ちゃんじゃ壊れるかもしれないけど、わたしはきっと大丈夫よ」
「やめなさい! それでも勝てないのは解っているでしょう!? 出力35%であなたの全力を受けても傷1つ付かず、ルシリオンさんと一緒に来た女性も、出力50%のU-Dに対して健闘しましたが、それでも勝てなかった。映像を観た限り、あの女性の最期の一撃は、私やあなたのオーバーブラスト以上の威力を持っていた。それでも倒せなかった」
第零技術部での治療を終えた後、アミティエとキリエは、自分たちを助けてくれたプリメーラがどうなったかと知るため、彼女と砕け得ぬ闇の戦闘映像をクロノに頼んで観ていた。その強さに驚き、その上をいく砕け得ぬ闇の強さに絶望を抱いた。キリエも解ってはいた。が、それでもまだ諦めきれないのだ。
「ですから!」
「もう放っておいてよ!・・・お姉ちゃんには教えてないけど・・・ホントは、エグザミアを持って帰ったところで確実に救われる保証はなくて、あくまで可能性の1つなのよ。それでも無駄足で、徒労だとしても、誰に叱られても、その可能性に賭けてみようって・・・。
それにわたしもね、今さらだって言われるかもしれないけど・・・、もしかしたらエルトリアを救えるかも、なんて曖昧な賭けの代償で、この関係のない世界や人たちが傷つくのは本当は嫌、困るって思っていたのよ。だから今、再起動する前になら、わたしの
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ