暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos52合流/和解〜Before a Decisive Battle〜
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の発言をするアインハルト。リリィが「喋っちゃったの?」って訊ねる。

「えっと、フォルセティと間違っちゃって!」

「それほどまでにそっくりだったんです、フォルセティさんとルシルさんが・・・!」

「「あー、確かに・・・」」

俺やリリィもフォルセティと会ったことはある。初見の時は、ルシルさんが縮んだ、って素で驚いた覚えが。ここが16年前だから、9歳か10歳。この頃のルシルさんと、13年後のフォルセティの背格好って同じなのかもしれないな。

「しかもルシルさん、フォルセティと間違ったわたし達から情報を得るために、フォルセティの演技をしたんですよ! 時間転移の影響で記憶が混乱してるとか理由を付けて!」

「まぁ事情聴取の域ですから仕方がないとは思いますけど・・・」

若干お冠なヴィヴィオ。だけどそれを聞いて「ルシルさんの知識量は半端じゃない。もしかすると、俺たちの事情を察してくれるかも」そんな希望が湧く。俺たちの危惧している事態――タイムパラドックスによる歴史改変とか。その辺りを気にかけてくれるかも。

≪他の追跡者もこちらに向かって集まって来ています≫

シャルさん達も呼び戻されたみたいだ。これはもう逃げられない。そしてついに林の外へと誘導されて、俺たちは真っ青な空の下へと戻って来た。遅れて「出来れば抵抗してほしくないな」子供の声が頭上から聞こえてきた。見上げると、そこには12枚の蒼い剣翼アンピエルを背負った小さな子供が居た。

「ルシ――」

「きゃぁぁぁぁ♪ ルシルさんもちっちゃ可愛い〜い? 八神司令もそうだったけど、ルシルさんも可愛いみたい♪ どうしよう、すごくナデナデしたい?」

「やめて、やめてくれ、リリィ!」

確かに女の子っぽいけど、ルシルさんは立派な男の子だから。ほら、可愛いって言われて若干ショックを受けてる。

「コホン。時空管理局、嘱託魔導師の八神ルシリオン・セインテストです。高町ヴィヴィオさん、ハイディ・アインハルト・ストラトス・イングヴァルトさん、トーマ・アヴェニールさん、リリィ・シュトロゼックさん――」

アンピエルを解除して地面に降り立ったルシルさんが俺たちの名前を呼びながら順繰りに見てきた。そして「あなた達を保護しに来ました」そう言った。

「あなた達が別々の未来から来たこと、タイムパラドックスの危惧を考えて逃げ回ったことは判っています。深くは事情を聴きませんので、ここは抵抗せずに同行してもらえませんか?」

「本当ですか? もうフォルセティの演技とか・・・?」

「あはは。しないから、しないから」

訝しんでるヴィヴィオに苦笑交じりで答えたルシルさん。とここで、「おーい、ルシルー!」女の子の声が。ルシルさんの側に降り立ったのは、真紅に光り輝く魔力の翼を
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