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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epos52合流/和解〜Before a Decisive Battle〜
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さんとお話ししたことは何度もあるけど、戦う姿は見たことなくて」

「強いよ。近接戦じゃたぶん負けなし」

「剣技・魔法・固有スキルを複合しての戦法を取りますから」

ヴィヴィオとアインハルトが僅かに顔色を悪くしてそう教えてくれた。顔色が変わるほどにその強さを目の当たりにしたってことか。でもそれはあくまで13年後の未来での話。俺とリリィのディバイドを使えば、たぶんルシルさん以外になら勝てる・・・はず。

≪追跡者が四方に分散しました。脅威反応1、ルシリオンが接近中≫

俺たちを補足できていないみたいで分散して捜索に入ったみたいだ。けど選りによってルシルさんとか。運が悪いにも程がある。空からはまず俺たちのことは見えないはずだけど、それでも屈んで体を小さくして身を隠す。
心臓がバックンバックン。見つからないか緊張が凄まじい。六課の主力が女性ばっかりの中、ルシルさんは同性として俺やエリオ君をよく気遣ってくれるけど、ルシルさんがそれまでに残してる戦歴から、戦闘中はあんまり近寄りたくない。

≪上空通過まで500・・・300・・・100・・・≫

ハッキリと肌に感じるルシルさんの魔力。そして≪通過。離れて行きます。100・・・300・・・≫“銀十字”の報告通り、頭上の空を蒼い光が通り過ぎて行った。俺たちみんなが「はぁぁぁ・・・」同時に安堵の息を吐く。

「なんとか見つからずに済んだな」

「そうだね〜」

≪足元より攻撃魔力反応≫

リリィと一緒に微笑み合ってると、“銀十字”から警告が発せられた。ヴィヴィオとアインハルトはさすがと言うべきか即座にその場から一足飛びで離脱。変身してなくてもその俊敏さには驚いた。俺もリリィの手を引いてその場からダッシュ。

「トーマ、アレ!」

リリィの声に従って後ろを振り向くと、木々の影から黒くて薄っぺらな人の手が幾つも伸び出て来ていた。そう、アレは「カムエル・・・!」だった。ルシルさんの魔法の1つで、攻撃と言うよりは拘束魔法に近い。ということは「俺たちに気付いていたってことか!?」になるわけで。

≪ルシリオンの魔力反応が急速接近≫

やっぱり気付かれてる。林の中を走り回る中、行く先々からカムエルが影の中から伸びて来て俺たちを捕らえようとする。ソレから逃げるために違う方向へ走ると、またその先でカムエルは発生。それが何度か繰り返されたことで、「ヴィヴィオさん、トーマさん、リリィさん、誘導されてます!」アインハルトがそう言った。俺も薄々は勘付き始めていた。

「トーマ! ルシルさんから逃げるなんてホント無理だから、保護してもらお!」

前を走るヴィヴィオからそんな提案が。続けて「話すのが遅れましたが、私とヴィヴィオさんが未来人だということは知られています!」なんて、まさか
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