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神話伝承相続権 その2
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、ひょっとして我が家の包丁から生まれちゃった?」
『あ、これにございまするか?』
アメノオハバリの掌に、我が家の包丁が握られる。その刃は水を張っているかのようななめらかな光沢を持ち、持ち手もプラスチックから何やら見たことのない古代日本風の装飾に変わっている。あちゃー、手遅れでしたか……。
我が家の包丁はどうやら日本神話に取り込まれてアメノオハバリ化してしまったらしい。きっと超強い。
『これを憑代に私も現世に参りました!うう、神になって幾星霜……まさか、まさか夫の資格を持つお方が現れるとは!!アメは嬉しゅうございます!!』
「……………え?夫!?」
よよよとうれし涙を流すアメノオハバリの口から、何やらラブコメ漫画とかで飛び出しそうなワードが出てきたことに気付き、思わず聞き返す。
『ええ、夫です!子供たちもすっかりあなたを父と認めている訳ですし、子供がいるのに婚姻を結ばぬのはおかしいでしょう?もう、昔はイザナギおじさまのせいで私ったらシングルマザーになってしまったんですよ!?』
「というかアメノオハバリって女の子だったの?」
『アメと御呼びください!』
「あ、はい」
どうしようこの人(というか神?)想像以上にワンパクな人っぽい。突然の登場に我が子たちも呆然唖然だ。
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